NEXT...F1開催スケジュール

オーストリアからF1テレビ中継が消える？

オーストリアでは、2017年以降にはF1放送が見られなくなるかもしれない。

現在オーストリアでF1中継を行っているのはオーストリア放送協会（ORF）であり、今年はF1ドライバーによる任意組織GPDA（グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション）の会長を務める元F1ドライバーのアレックス・ブルツを解説者として起用している。

そのORFが結んでいる現在のF1放送契約は2016年末に満期を迎えることになる。

だが、オーストリアの『TV-Media』が伝えたところによれば、ORFはそれ以降については年間1,500万ユーロ（約20億円）とも言われる放送権料の支払いを行うつもりはないようだという。

オーストリアと言えば、かつて3度F1タイトルを獲得した伝説的元F1ドライバーであり、現在はメルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダや、アイルトン・セナのチームメートを務めていたことで日本でも人気の高かったゲルハルト・ベルガー、非業の死を遂げたF1チャンピオンであるヨッヘン・リントなど、多くの名ドライバーを輩出した国だ。しかも、今はトップF1チームであるレッドブルの本拠でもある。

昨年レッドブルリンクで11年ぶりに復活したオーストリアGPだったが、昨年こそ盛況を見せたものの、今年は観客数が激減したことが報じられていた。

オーストリアの『APA通信』は、この件に関し、ORFではまだ最終決定は行っていないと報じている。