スイスのドイツ語紙『Blick(ブリック)』が、今週末のF1シンガポールGP(20日決勝)にザウバーが新開発のショートノーズを投入すると報じている。
昨年はシーズンを通じて1ポイントも獲得できなかったザウバーだが、供給を受けているフェラーリエンジンがパワーアップしたことにより、今季はここまでに25ポイントを稼いでいる。
しかし、財政面に問題を抱えているザウバーは、シーズン中の開発がほとんどできないという事情を抱えている。そのザウバーが今週末のシンガポールには空力面を大幅に改良したマシンを投入することになったようだ。
『Blick(ブリック)』のベテラン記者ロジャー・ブノワによれば、最も顕著な変化はノーズ部分だとしている。ザウバーの今季型車のノーズは、その外観から「カモノハシ型」と呼ばれることもあった。だが、シンガポールではこれに替えて、もっと先端が短くなったショートノーズが使用されることになるようだ。
不利だと考えられていた前戦イタリアGPで9位入賞を果たす活躍を見せたスウェーデン出身ドライバーのマーカス・エリクソンは、シンガポールGPに向けて次のように語っている。
「僕たちの目標は、この改良パーツの力を最大限に引き出すことだ」