昨年はチーム別ランキングにおいて、メルセデスAMG、レッドブルに次ぐ第3位となり、フェラーリを上回る成績を残したウィリアムズ。だが、今季はここまでのところフェラーリに大きく後れをとっている。
先週末に行われたF1イタリアGP(第12戦)決勝では、予選2番手となったキミ・ライコネン(フェラーリ)がスタートで失敗したことによって順位を上げたウィリアムズ勢。終盤にはメルセデスAMGの一角ニコ・ロズベルグがリタイアしたことで、フェリペ・マッサとバルテリ・ボッタスがチームメート同士で激しい3位表彰台争いを繰り広げた。
だが、ウィリアムズ勢は予選3番手からスタートしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)のペースにはついていくことができず、最終的にはベッテルから22秒もの大差をつけられてのゴールとなっていた。
「その理由を説明するのは簡単だ」
ブラジルの『Globo(グローボ)』にそう語るのは、ウィリアムズのチーフテクニカルオフィサーを務めるパット・シモンズだ。
「フェラーリは非常に多額の予算を持っている。我々よりもかなり大きい予算だ」
「彼らは多額を投資していいシャシーを造ってきたが、特にパワーユニットに関しては大きな改善を実現してきた。そこが、2014年には彼らにとって最大の課題となっていたものだ」
ブラジル出身のマッサも、モンツァでお目見えしたフェラーリの最新版エンジンは明らかにこれまでよりも改善されていたと証言。
「今では我々のメルセデス(エンジン)に匹敵しているよ。そしてモンツァのようなサーキットではエンジンによる違いがものすごく大きいからね」
そう語ったマッサは、次のように付け加えた。
「彼らがクルマを改善し続けているから、僕たちにとってはレースごとに厳しくなってきているよ」
現在、コンストラクターランキングは、トップのメルセデスAMGが451ポイント、2番手フェラーリが270ポイント、そしてウィリアムズは188ポイントで3番手につけている。