現在、フェラーリのテクニカルディレクターを務めるイギリス人エンジニアのジェームス・アリソンだが、その地位はしばらく安泰のようだ。
今季、出足のよかったフェラーリだが、夏を迎えるころにはその開発ペースが伸び悩みを見せていた。そして、そのときには、今シーズンからフェラーリの最高技術責任者のポジションについたアリソンについて、フェラーリが契約の更新を行わないのではないかとのうわささえささやかれていた。
だが、フェラーリでは、やはり今季限りでシートを失う可能性が大だと考えられていたキミ・ライコネンと2016年の契約を結んだことを発表。そして、アリソンとの契約も同様に延長されたと見られており、今週末F1イタリアGP(6日決勝)が開催されるモンツァにおいて、それが発表されるかもしれないと言われている。
フェラーリ専属ジャーナリストとして知られるレオ・トゥッリーニも、「アリソンは最近、新しい契約にサインしたよ」と書いている。
トゥッリーニによれば、アリソンの新契約は2018年までとなり、来年からはメルセデスAMGでルイス・ハミルトンの担当エンジニアを務めていたイギリス人エンジニアのジョック・クリアが合流し、アリソンをサポートすることになるだろうという。
トゥッリーニは、次のように付け加えている。
「彼らは一緒に多くのことをやるだろうし、私は彼らのことを嗅(か)ぎまわることになるだろうね」