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フェラーリ会長、モンツァでレッドブルにエンジン売り込みか

2015年09月03日(木)16:42 pm

フェラーリが、2016年以降にレッドブルの新たなエンジンサプライヤーとなるべく、あらためて手を上げることになりそうだと伝えられている。

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が伝えたところによれば、フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長が今週末F1イタリアGPが開催されるモンツァを訪れる予定になっているが、それは単にフェラーリを応援するためだけではなく、レッドブルに対しフェラーリのパワーユニットを使うよう交渉をするという目的もあってのことだという。

レッドブルが現在のエンジンパートナーであるルノーと決別することが決まれば、レッドブルは来季からメルセデスエンジンを搭載することになるだろうとうわさされている。

だが、ここへきてメルセデスのモータースポーツ責任者であるトト・ヴォルフがいまひとつそれに対して消極的な姿勢を示している。ヴォルフは、レッドブルとルノーの問題が片付くまではそこに介入したいとは思わないと次のように主張している。

「ルノーとダイムラー(メルセデスの親会社)とは業界においても非常に友好的な関係を持っている。だから、レッドブルとルノーがまだどうなるか分かっていない時点では、我々が交渉を開始することはないよ」

「今の状況は、さまざまな決断が行われる必要がある非常に複雑な形となっている。そちらが最初に解決される必要があるんだ」

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、その間隙(かんげき)を突いて、マルキオンネがレッドブルにフェラーリ製パワーユニットの売り込みを狙っているようだと書いている。そして、以前は、仮にレッドブルにパワーユニットを供給する場合には、フェラーリが使うものよりもパフォーマンスの低い「Bバージョン」しか提供できないとしていたフェラーリだが、どうやら今回はレッドブルにも最新バージョンのパワーユニットを供給するという新たな提案を行うようだと見られている。

もしレッドブルがフェラーリと組むことになれば、レッドブルのジュニアチームであり、かつてフェラーリエンジンを使用していたトロロッソも、再びフェラーリエンジンを搭載することになる可能性も高くなる。

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、マルキオンネには、レッドブルとトロロッソにエンジン供給を行うことによって、2017年以降にキミ・ライコネンの後任ドライバー候補となる若手ドライバーとの接点を太くしておきたいという狙いもあるはずだとしている。

仮にレッドブルとトロロッソがフェラーリと手を組むことになれば、ダニエル・リカルド、ダニール・クビアト、マックス・フェルスタッペン、カルロス・サインツという若手がフェラーリエンジンを使うことになる。このうち、リカルド、フェルスタッペン、サインツについては、今季すでにライコネンの後任候補としてフェラーリが目をつけているようだとのうわさがささやかれていた。

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