フィンランドの『Ilta-Sanomat(イルタ・サノマット)』紙が、2016年からF1に新規参入するハースF1チームが、今季フェラーリの控えドライバーを務めるエステバン・グティエレスと「契約間近」の状態にあると報じている。
同紙によれば、グティエレスは少なくとも1,500万ユーロ(約20億円)に及ぶメキシコ系企業のスポンサーマネーをハースF1にもたらすことになるだろうという。
■ハースF1、ドライバー候補にアンドレッティの名前も
そのハースF1のもうひとつのシートに座る候補者として最近うわさに上ってきているのが、インディカードライバーのマルコ・アンドレッティだ。
1978年のF1チャンピオンであるマリオを祖父に、1993年にマクラーレンからF1参戦していたマイケルを父親に持つ28歳のマルコは、2006年からインディカー参戦を始め、すでに今年で10年目を迎えるベテランドライバーだ。
F1参戦の可能性について質問されたアンドレッティは、『Indianapolis Star(インディアナポリス・スター)』紙に次のように答えた。
「(新しい)ポイントシステムで僕に(スーパー)ライセンス取得の資格があるのかどうかも知らないんだ」
有名なアンドレッティ・ファミリーから3代にわたってF1ドライバーが誕生するというのは、アメリカ国内での宣伝効果を考えれば、ひとつの選択肢にはなるかもしれない。
■バトンをWECへ誘うウェバー
一方、2013年までレッドブルに在籍し、昨年からル・マン・シリーズと呼ばれるWEC(世界耐久選手権)にポルシェから出走しているマーク・ウェバーは、来季以降の去就が不透明な状況にあると伝えられているマクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンに対して自分のようにWECに来るべきだと『NBC』に次のように語った。
「JB(ジェンソン・バトン)がそこ(WEC)を目指すことができるのは間違いないよ」
「彼には、何らかの決断をすべき時期が迫っているのは確かだ。すぐにそうすることになるのは間違いない。彼は自分が満足できる判断をするだろうね」
現在のうわさでは、バトンがマクラーレンから去り、昨年マクラーレンからF1デビューを果たしたものの今季は再び控えドライバーを務めているケビン・マグヌッセンがもう一度2016年に正ドライバーに昇格を果たすのではないかと言われている。そして、現在テストドライバーを務める若手のストッフェル・ファンドールネが控えドライバーに昇格することになると考えられているようだ。