2016年に向けたF1の移籍市場は、動きの少ないものになるかもしれない。
F1第11戦ベルギーGPを前に、フェラーリがキミ・ライコネンとの契約延長を発表した。
ウィリアムズのバルテリ・ボッタスは、ライコネンの後任とうわさされたが、結局は残留すると見られている。
ベルギーGPではタイヤ交換でミスがあったウィリアムズだが、ボッタスはレース後に「ウィリアムズと一緒にやるのは素晴らしい。2016年も上位にいると信じている」とブログに書いている。
ウィリアムズのチーフエンジニアであるロブ・スメドレイも、「F1でも特に素晴らしいドライバーの組み合わせ」だと満足感を示した。
レッドブルとトロロッソも、現在のドライバーを高く評価し、変更はしない意向だ。
トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、17歳のマックス・フェルスタッペンと20歳のカルロス・サインツについて、「経験あるドライバー2人と比べても彼らをしのぐとは思えない」とたたえている。
■フォース・インディア、発表はまだ先
フォース・インディアのビジェイ・マリヤも、ドライバー2人の残留を望んでいる。だが、ニコ・ヒュルケンベルグは、新たに参戦するアメリカのチーム、ハースF1のドライバー候補だ。
ヒュルケンベルグが移籍した場合、メルセデスAMGの控えドライバーであるパスカル・ヴェアラインが後任候補に挙がっている。
「パスカルと将来を話し合ってもいい」とマリヤはドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』に話している。
「確かに関心を持っているよ。メルセデスAMGと同様にね」
しかし、ドライバーの発表は先になりそうだ。
「私がドライバーの発表をするのは、たいてい最後のほうだ」とマリヤは話す。
■バトンの去就に注目が集まるマクラーレン
マクラーレンのチーム代表エリック・ブーリエも、「フェルナンド(アロンソ)とジェンソン(バトン)に満足」だと話す。
しかし、バトンの将来については不透明だ。成績によって変わる分配金が今年は大幅に落ち込むと見られており、マクラーレンにはタイトルスポンサーもない。
そのため、報酬の高いバトンから、若手のケビン・マグヌッセンやストッフェル・ファンドールネに変えることも考えられる。
「2016年(のドライバー)について、年末よりかなり前に決定することはないと思う」とブーリエは話している。