昨年、マルシャでジュール・ビアンキのチームメートを務めていたマックス・チルトンが、自分も来年からF1参戦を開始するハースF1チームのドライバー候補に入っていると語った。
だが、チルトンは「それが実現する可能性はあまりないだろう」とも認めている。
2013年から2014年にかけてマルシャに在籍していたチルトンだが、マルシャが昨年のロシアGP以後に経営破たんに陥ったことで、今年はアメリカに戦いの場を移してインディカーの下位カテゴリーであるインディライツに参戦している。
そのチルトンは、今週『Sky(スカイ)』に対し、来年は再びマノー・マルシャからのF1復帰を視野に入れるとともに、ハースF1の首脳陣たちとも「少しばかりの会話」を持った事実もあると次のように語った。
「彼ら(ハースF1)が、10人のドライバーと話をしていると語ったということが報じられていたと思うけど、間違いなくそのうちの1人は僕だよ」
「そのチャンスをものにしたいという気持ちはすごくあるけれど、1人は(フェラーリの)アカデミー所属ドライバーになるという強い印象を受けているよ。ほとんどフェラーリのプロジェクトみたいなものだからね」
チルトンはさらに続けた。
「そして、彼らが経験あるドライバーを望んでいるということも耳にしている」
「僕自身も経験のあるドライバーだとは思うけれど、もし彼らがもっと経験豊かなドライバーを望んでいるとすれば、その希望にかなうドライバーは限られてくるし、僕としては(ニコ)ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)だと思うよ」
「ジェンソン(バトン)がそこへ行くとは思えない。だけど、(移籍が)自由な立場にある経験豊かなドライバーはもうそれほど多くはないしね」
最近、ハースF1のドライバー候補筆頭に挙げられることもあるのが、昨年までトロロッソに所属していたジャン-エリック・ベルニュだ。ベルニュは、今季はフェラーリのテストドライバーを務めている。
だが、ベルニュ本人は、2016年にF1復帰を目指すにあたっての選択肢はハースF1だけではないと母国フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。
「F1復帰に向けて何枚かの切り札を持っているんだ。それはハースだけじゃないよ。今後数か月でどういうことが起こるか、様子をみることになるね」