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【フォーミュラE】プレシーズンテスト6日目 – 全員で1分間の黙とう

2015年08月26日(水)18:25 pm

英ドニントン・パークで行われたプレシーズンテスト最終日でニコラ・プロストがトップタイムを計測した。

プロストは午前のセッションで1分30秒513を記録。午後は時間が進むにつれて雨が激しくなり、他ドライバーにとってはタイム更新のチャンスを奪われた形だ。

「先週、チームは少しばかり方向性を見失ったが、僕のクルマに限って言うと、この2日間はとてもうまく行った」とプロスト。「ペースはとてもよかった。すごく嬉しいが、自己満足は禁物だ。アブトが手強い。サム・バードは、いやに速いんだ。僕らについては信頼性もバッチリだった」

今季からレース中に使える電力が170kwに上がった(昨季は150kw)が、プロストはそれを試すことができた。結果にも満足な様子だ。

「僕の運転スタイルだと電力はより大きい方がありがたい。運転しやすくなるんだ。170kwはチャレンジしがいがあるよ」

この日のテストは重苦しい雰囲気の中スタートした。23日(日)に米ポコノのインディカー・レースで頭部に怪我を負った末、前夜、死去したジャスティン・ウィルソンを偲んで、フォーミュラEの全チームとドライバーがピットレーンに並んで1分間の黙とうを捧げた。

さらに、大観衆がサーキットに詰めかけて各マシンの走りを見守っていた。ニコラ・プロストに続いては僚友セバスチャン・ブエミが2番手につけ、eダムスの1-2を形成している。

「ところどころ改良の余地はあるが、まずは北京に向けて準備するのが第一だ」とブエミは語る。「僕らの実力をフルに引き出すには至らなかった。マシンの感触はいいと思う。信頼性も大きく向上できた。それに、ありとあらゆる状況下でドライブできたのもよかった。その意味ではすごく満足している。北京ではとてもいいレースをする自信がある。本番のサーキットでマシンがどのような挙動を示すかな。楽しみだよ」

3番手はジェローム・ダンブロシオ(ドラゴン・レーシング)。「いい1日だった。当然ながら、今の段階でラップタイムはあまり大きな意味を持たないと思う。すべての要素を盛り込んで考えるまでもなく、このテスト期間、僕らは最速チームの部類に入っていた。それはよかったんだが、最後の2日は天気にしてやられた。おかげで全部のプログラムを消化できなかったよ。それでも多くを学んだ。あとは北京を待つだけさ」

アンドレッティはテスト最終日の前夜、マシンを昨シーズンの仕様に戻した。おかげでシモーナ・デ・シルベストロとロビン・フラインスの2人は、ようやく周回を重ねることができた。フラインスは、午後のセッションに限って言えばトップから2番目の1分31秒434を叩きだし、トータルで21周を回った。今までほとんど走れなかったデ・シルベストロも、遅まきながら11周できた。

同じくトゥルーリのヴィタントニオ・リウッツィも何とか1周を回ったが、まともなラップタイムを刻むには至らなかった。さらに、この日の午後にはGP2の優勝経験者ステファノ・コレッティがチーム・アグリから初めてフォーミュラEを走らせ、計20周を記録した。

【FIAフォーミュラE選手権 シーズン前テスト6日目結果】
1. ニコラ・プロスト(eダムス・ルノー) 1:30.513
2. セバスチャン・ブエミ(eダムス・ルノー) 1:30.801
3. ジェローム・ダンブロシオ(ドラゴン・レーシング)1:30.860
4. ブルーノ・セナ(マヒンドラ・レーシング) 1:30.869
5. ステファン・サラザン(ベンチュリ) 1:30.923
6. ジャン-エリック・ベルニュ(DSヴァージン・レーシング) 1:30.997
7. ロイック・デュバル(ドラゴン・レーシング) 1:31.259
8. ロビン・フラインス(アンドレッティ)1:31.434
9. ジャック・ビルヌーブ(ベンチュリ) 1:31.895
10. ステファノ・コレッティ(チーム・アグリ) 1:32.573
11. シモーナ・デ・シルベストロ(アンドレッティ) 1:33.180
12. ネルソン・ピケJr(ネクストEV TCR) 1:33.679
13. ダニエル・アブト(ABTシェーファー・アウディ・シュポルト) 1:34.384
14. ニック・ハイドフェルド(マヒンドラ・レーシング) 1:36.176
15. ヴィタントニオ・リウッツィ(トゥルーリ)ノータイム

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