23日(日)のF1第11戦ベルギーGPをタイヤの破裂で終えたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)はレース後、競技委員会にまで呼ばれ、怒りで手がつけられない状態だった。
レース後、ドライバーの義務としてFIA(国際自動車連盟)のジョー・バウワー立ち会いの下、行なわれる検査場での体重測定を忘れるぐらいカンカンだった。
ピレリのF1タイヤ責任者ポール・ヘンベリーの説明によるとベッテルのタイトル争いに大きな影を落とした同事故は、タイヤそのものではなく、単純な「すり減り」が原因だ。しかし、とうていベッテルに納得できるものではない。
「そんなバカな」とはき捨てるベッテル。タイヤの品質はとても「受け入れられない」と、次のように憤る。「もっと前の時点で同じことが起こっていたら、僕は今ここにこうして立っていない。オールージュのえじきにされ、病院送りだ」
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