マクラーレン・ホンダは、F1ベルギーGP(23日決勝)で、規定数以上のパワーユニットを使用するため、合計で105グリッド降格のペナルティーを科された。
このペナルティーについてマクラーレンのフェルナンド・アロンソは、「世界新記録だ」、「ケーキでお祝いしなきゃ」と笑っている。
ホンダは、パフォーマンス向上を目的とした改良を施した新しいエンジンを投入。だが予選では、最後尾常連のマノー2台の前に終わった。ペナルティーがあるため、決勝は最後尾からスタートする。
チームメートのジェンソン・バトンは予選について、数年前にポールを獲得した際と同様のいいラップだったと話す。
「ラップはいいと思ったんだ。そうしたら17位で、前のマシンより1秒も遅いと言われた」
「本当に驚いたよ。そんなに離されるとは思っていなかった」
決勝で何ができそうかと聞かれても、バトンは肩をすくめるしかなかった。
「さあね。チームメート同士でレースするだけだ。マノーから離れたら、次に目にするのは、僕たちを周回遅れにするマシンなんじゃないかな」
■十分力を発揮できていないとホンダ
ベルギーGPの前に、スペインの『El Pais(パイス)』紙は、ホンダF1プロジェクト責任者である新井康久が改良エンジンで「フェラーリと戦えるようになる」と語ったと伝えていた。
この報道について、新井は次のように話している。
「フェラーリについての話はしていない」
「ここに持ち込んだ改良は、望んでいたほどの効果を発揮していない。それは、簡単なサーキットではないからだ。また、フリー走行で改良を評価する時間が十分に取れなかった」
「かなり良い様子だったが、残念ながらここではそこまで機能していない。時間が必要だ」
■ホンダを信じるマクラーレン
チーム代表のエリック・ブーリエは、ホンダを支持する姿勢を強調している。
「ホンダに対してしびれを切らしてなどいないし、彼らがパートナーシップで満足している」
「もちろん、理想としている状況ではないが、それを変えようと懸命に取り組んでいる」
また、ドイツの『Die Welt(ディー・ヴェルト)』紙にブーリエはこう話した。
「1年待って、進化したホンダエンジンで参戦したほうが良かったのかもしれない」
「だが、ロン・デニスも私も、この挑戦を大いに楽しんでいる。最後には、このチームとドライバー2人にふさわしい結果を得られるはずだ」