F1第11戦ベルギーGP初日フリー走行2回目、時速300キロで走行中にタイヤが破裂したニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)の事故。製造元の伊ピレリは、タイヤの構造的な問題が引き起こしたものではないとの見解を示した。
スパの事故現場ならびにミラノのピレリ本社では徹底的な調査が行われ、本日ピレリがどのような情報をもたらすか注目が集まっていた。
ジュール・ビアンキ(マルシャ)が死去してからわずか一ヶ月。あまりに衝撃的な事故から、ピレリにはとてつもないプレッシャーがかかったはずだ。
「ドライバーたちは説明を欲している。あんなことが二度と起きないようにしなければならない」とメルセデスAMG会長のニキ・ラウダはドイツのテレビ局に話していた。
ピレリ広報のマリア・ステラ・ナルチーゾは22日(土)午前、次のように語った。「私たちは調査を完了しました。ここベルギーとミラノの二箇所で夜を徹して行なったのです」
「その結果、タイヤに構造的な問題はないと断言できます」
「何があのような事故を引き起こしたのか、その大元を探るのは極めて困難ですが、結論としては、何か外的な影響を受けてタイヤがダメージを負ったものです」とナルチーゾはドイツ『Speedweek(スピードウィーク)』に話している。
メルセデスAMGは空気圧とキャンバー角でピレリのガイドラインを越えて設定したのではとする疑問についてナルチーゾはこれを否定、次のように語った。「タイヤの使用においてメルセデスAMGは、まさに優等生そのものです」