夏季休暇が終わって2015年F1は後半戦に突入。マクラーレン上位進出を目指すホンダは満を持して改良型エンジンを投入したはずが、第11戦ベルギーGP初日を終えて、まさかの事態だ。フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)は、失意など感じていないと言うのだが。
スパに先がけて新井康久ホンダF1プロジェクトリーダーは言っていたはずだ、彼らのパワーユニットはこれでフェラーリに匹敵すると。
ところが初日2回のフリー走行で、アロンソと僚友ジェンソン・バトンはグリッド最後方の常連マノー・マルシャを上回るのみ。スペインからの報道では、最上位のメルセデスAMGに比べて最高速で時速25キロは劣っているという。
それでもアロンソは、やる気を失っていないところをスペインの記者団に向かって示した。
彼はスパで次のように話す。「現実的になっているだけさ。皆も落ち着こうよ」「僕らのマシン特性からスパは「アンチな」サーキットで、非常に厳しい週末になることは分かっていた」
「ここスパとモンツァ(第12戦イタリアGP)でビリを争うのは承知のうえだ」とアロンソ。
しかし新井リーダーから馬力アップを約束されたはずでは?「技術者たちはすべてのデータを握っている。日本サイドでもね。彼らはそれを分析するだろう」
これからどう戦うつもりだろうか。彼もバトンも今日は新品のパワーユニットに積み替えて走る。アロンソが言うには、それで第13戦シンガポールGP(9/18-20)以降、もっと上位の走りを目指すのだ。
「土曜(22日)は、あまり距離を走らず107パーセントの予選ルールをクリアし、何ごとも無くガレージに帰還するつもりさ」