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ライコネン残留決定の影響を受けたドライバーたち

2015年08月21日(金)11:04 am

19日(水)にフェラーリが2016年もキミ・ライコネンを残留させることを発表。仮にライコネンが来季のフェラーリのシートを失うことになれば、それを起点としてドライバーの移籍がドミノ倒し的な形で連鎖していくものと考えられていたが、今回の決定によりその可能性が消えたことになる。

■ルノーのロータス買収に望みをつなぐグロージャン

例えば、ロータスのロマン・グロージャンもフェラーリと交渉を行っていたことを認めている。

「パドックはそんなに広くないから誰とでも話はできるよ。彼ら(フェラーリ)だってそんなに離れているわけじゃないからね!」

そう語ったグロージャンは今、ルノーによるロータス買収のニュースが正式なものとなることを心待ちにしていると言われている。

■まだ選択肢はたくさんあるとヒュルケンベルグ

また、やはりフェラーリのシート獲得の可能性がささやかれていたニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)は、ライコネン残留のニュースについて次のように語った。

「そうなると思っていたんだ。だから期待もしていなかったし、失望なんてしていないよ」

そのヒュルケンベルグにとって、来季に向けた最善の選択肢は、来年フェラーリとの強い協力関係のもとにF1新規参戦を果たすハースF1チームへの移籍かもしれない。そうなれば、2017年にフェラーリに移籍できるチャンスもさらに大きくなると考えられるためだ。

これに関し、ヒュルケンベルグも次のように前向きなコメントを行っている。

「彼ら(ハースF1)の準備の仕方はすごく魅力的なものに聞こえるね。マルシャやケータハムがゼロから始めたのとは違うよ」

ハースF1のチームオーナーであるジーン・ハースも、ヒュルケンベルグがドライバー候補の筆頭に位置するひとりであることを認める発言を行っている。

「それはいい知らせだね」と語った2015年のル・マン24時間レースの覇者であるヒュルケンベルグは次のように付け加えた。

「でも、僕はさまざまな選択肢を検討しているところなんだ。僕のマネジャーが今宿題をやっているところだし、僕はその中から最も有望だと思えるものを選択することになるだろうね」

■ボッタスはあらためてウィリアムズと交渉

だが、今回のライコネンのニュースにより、最も大きな影響を受けたのは、一時は来季のフェラーリ入りが確実だとまで報じられていたバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)だろう。

来季のフェラーリ移籍の可能性が絶たれたボッタスとしては、あらためて、現在在籍しているウィリアムズと2016年シーズンに向けた交渉を行うことになる。

今週末F1ベルギーGP(23日決勝)が開催されるスパ・フランコルシャンにおいて、ボッタスは次のように語った。

「僕たちはまだ(ウィリアムズと)話し合いをしているところさ。もう少し速いクルマが欲しいけれど、ここに残ったとしても、ウィリアムズでそれを手に入れることもできると思っているよ」

ボッタスは、自分のマネジャーがフェラーリと具体的な交渉を行っていたかどうかについては言葉を濁したものの、「もちろん、どういう可能性があるかについては常に目を向けているよ」と認め、次のように続けた。

「今回、彼らが決断したことにより、状況は誰にとっても明らかとなった。今後は、多かれ少なかれ、何が起きるかということが見えてきたから、やりやすくなると思うよ」

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