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【フォーミュラE】プレシーズンテスト4日目 – ディ・グラッシがコースレコード更新

2015年08月19日(水)5:44 am

英ドニントン・パークで行われているフォーミュラEのプレシーズンテストは18日(火)、4日目を迎えた。この日はルーカス・ディ・グラッシ(ABTシェーファー・アウディ・シュポルト)が1分29秒920を計測、コースレコードを更新した。

ディ・グラッシは200kwの予選モードで1分30秒台の壁を突破、前日に彼のチームメート、ダニエル・アブトが出した1分30秒250の最速タイムをあっさりと破ると同時に、2番手のセバスチャン・ブエミ以下に大差を付けた。

ディ・グラッシは次のようにコメントした。「ほんとうのところ、好タイムを追うのはあまり重要ではない。むしろ信頼性に重点を置きたいところだ」「もちろんパフォーマンスを求めるのはだいじさ。でも、ここでいくらいいタイムを出そうが、必ずしも他サーキットの走りには反映されない。ただし、このラップタイムは今後の明るい材料にはなるだろう。僕らのパッケージは200kwの予選モードでいい走りをすることが分かったわけだ」

ブエミは、こう話す。「実は、僕らはレースシミュレーション、つまり150kwでのスティントに重きを置いたんだ。おかげで多くを学んだよ。性能面や信頼性は、まだまだ改善の余地があると感じている。チームのスタッフも仕事ぶりも、信頼している。残りのテストでマシンからできるだけ多くのものを引き出せるよう一生懸命に働くつもりだ。ここで手の内を見せたくないのはもちろんだが、自分たちの実力がどれほどか把握する必要はある。いわば駆け引きだが、本番でどう出るかは分からない。わがABTは好調のようだね。これほどの人材が揃っているんだ。いい仕事ができると自負している」

3番手はブルーノ・セナ(マヒンドラ・レーシング)。「今日はまずまずだった。いくつか試したことがある。いろいろ勉強になったよ」「新しいパッケージはよさげだね。僕らは今のところ最速ではなさそうだが、信頼性は高い。来週は効率を最大限に引き上げることに集中する。いよいよプレシーズンテストも次が最後だ。皆の実力がどれだけのものか、興味深いセッションになりそうだね」

GP2レースで勝った経験を持つフランス人ドライバーのナサナエル・ベルソンがこの日、チーム・アグリでフォーミュラEを初テスト。他のドライバーに負けず劣らず忙しそうだったが、それもそのはず、前日までのセットアップ作業を引き継いだ彼は68周も走った。

一方、シモーナ・デ・シルベストロはようやくストップせずに1周を回ったが、相変わらずアンドレッティの一日はタフなものだった。相変わらずレーシングスピードで走れないのである。テストは来週で終わり、その後、機材は開幕戦の舞台となる中国に送られる。

トゥルーリも状況は似たようなものだ。彼らは未だ一台もコースに送り出せていない。10月17日の北京eプリを前に、どのチームも開幕に向けて準備する機会は、あと一度。最後のプレシーズンテストは、同じくドニントン・パークで8月24、25の両日行われる。

【FIAフォーミュラE選手権 シーズン前テスト4日め結果】
1. ルーカス・ディ・グラッシ(ABTシェーファー・アウディ・シュポルト) 1:29.920
2. セバスチャン・ブエミ(eダムス・ルノー) +0.462
3. ブルーノ・セナ(マヒンドラ・レーシング) +0.750
4. ニック・ハイドフェルド(マヒンドラ・レーシング) +0.754
5. ニコラ・プロスト(eダムス・ルノー) +0.757
6. ジャン-エリック・ベルニュ(DSヴァージン・レーシング) +1.005
7. ジェローム・ダンブロシオ(ドラゴン・レーシング)+1.224
8. ナサナエル・ベルソン(チーム・アグリ) +1.265
9. ステファン・サラザン(ベンチュリ) +1.321
10. ジャック・ビルヌーブ(ベンチュリ) +1.569
11. ネルソン・ピケJr(ネクストEV TCR) +4.213
12. オリバー・タービー (ネクストEV TCR) +5.850
13. ヤルノ・トゥルーリ(トゥルーリ)ノータイム
14. シモーナ・デ・シルベストロ(アンドレッティ)ノータイム

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