今週末のF1ベルギーGP(23日決勝)から、決勝スタート時にエンジニアがドライバーに対して無線を通じてスタート時のセッティングに関する指導を行うことが禁止されることになっている。
これは、レースのスタートに関し、ドライバーの能力や技術がより重要なカギとなることを目指してのことだ。
だが、今年17歳の若さでF1デビューを飾ったトロロッソのマックス・フェルスタッペンは、この件に関して次のように語った。
「これからはレースに向けたすべてのセッティングは土曜日のうちに済ませておかなくてはならなくなるし、日曜日にそれを変更することは許されない」
「以前は、スターティンググリッド上で、かみ合わせるポイントやトルクなど、クラッチの設定を変えることができていた。だけど、それが今後は許されなくなる」
自分のウェブサイト上でそう説明を行ったフェルスタッペンは、次のように続けている。
「つまり、ドライバーはこれまでよりもチームに頼るしかなくなるってことなんだ」
「的確なセットアップができていたときだけ、いいスタートを切ることができることになる。これからは、スタートの良しあしの差が大きくなるだろうね」
ところで、スパ・フランコルシャンでのレースは、実質的にはフェルスタッペンにとってのホームレースだ。父親と同じオランダ国籍を選択したものの、実際にフェルスタッペンが生まれたのは母親の故郷であるベルギーだった。
フェルスタッペンは、自己最高の4位フィニッシュを遂げた前戦ハンガリーGPを引き合いに出しながら、次のように語った。
「スパには長いストレートがあるから、ハンガロリンクよりはかなり難しくなるだろうね。もちろん、全力を尽くすつもりだし、母国の観客の前で何ポイントか取れるといいな」
「オランダとベルギーから来てくれるファンと会えるのが楽しみだよ」