2016年からF1に新規参戦するアメリカのハースF1チームだが、そのドライバーラインアップがこれから2週間ほどで明らかとなるかもしれない。
ハースF1では、フェラーリとの強固な協業契約のもと、エンジンだけにとどまらずルールで認められる範囲でフェラーリからパーツや技術指導を受けることになっているのはよく知られている。
そのハースF1のチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは17日(月)に、現時点ではおよそ10名の候補ドライバーがいることを明かし、次のように語った。
「彼らに接触したときはいい感触が得られたよ。“新規参戦するチームに行きたいとは思わない”などと言ったドライバーは1人もいなかった」
「今、10人くらいと話をしているよ。何人かはリストの上のほうにいるし、低い順位の者たちもいる。だが、我々としては、誰がふさわしいのかを見極めたいんだ」
最近の報道によれば、フェラーリの控えドライバーを務めるエステバン・グティエレス、同様にフェラーリのテストドライバーを務めるジャン-エリック・ベルニュ、さらにはフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグの名前が候補リストのトップにあると言われている。
さらには、下位カテゴリーであるGP2に出走し、これまでF1チームでのテストドライバー経験もあるカリフォルニア出身のアレキサンダー・ロッシや、インディカーで優勝経験を持つジョセフ・ニューガーデン、そして2014年にはザウバーのドライバーを務めていたエイドリアン・スーティル(現ウィリアムズ控えドライバー)らの名前もうわさにのぼっている。
シュタイナーは、ドライバーを選択する上では「経験」がカギとなるだろうと次のように続けた。
「それが非常に重要になるのは確かだ。我々は新チームだからね」
「すべてが新しいし、未知数な部分もたくさんある。だからすでに名の知られたドライバーが必要となるだろう。そして、その経験によってスピードがもたらされるならば、さらに歓迎だ」
「私としては、夏が終わるまでには判断をしたいと思っているし、そうできると考えている。そうすれば、我々としても準備を始めることができるからね。クルマをドライバーに合わせなくてはならないし、ドライバーに対して我々が行っていることを説明するための時間も必要だ」
「彼には手助けをしてもらう必要もある。我々が準備を整えるために、望まれることは何かということなどについてね」
「だから、9月までには、2人は無理でも、少なくとも1人は決めたいと思っているんだ。理想的には2人一緒に決めたいけれどね」
そう述べたシュタイナーは、次のように付け加えた。
「だが、興味深い候補者たちがいる。すでに定評のあるドライバーたちが我々との交渉に真剣に臨んでくれているのは本当にうれしいことだよ。その中の何人かを引き入れることができるよう期待しているよ」
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