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【フォーミュラE】プレシーズンテスト3日目 – アブトがコースレコード

2015年08月18日(火)11:00 am

英ドニントン・パークで17日(月)、フォーミュラEのプレシーズンテストが再開。ダニエル・アブト(ABTシェーファー・アウディ・シュポルト)は200kwの予選モードをフル活用して前人未到の1:30.250をマークした。先週のテスト前半でセバスチャン・ブエミ(eダムス・ルノー)が叩きだした1:31.050を優に上回る記録である。

「ブエミは先週、1分29秒台も可能だと言った。そのことばにヤル気をかきたてられたんだ」とアブト。「ポジティブな一日だった。コース上で止まることがなかったのは何よりだ。おかげでドライビングに集中できた。性能面では文句なしだ」

2番手タイムはニコラ・プロスト(eダムス・ルノー) である。多くの観衆がつめかけたこの日のドニントン。ところがあいにくの強風で、プロストはマシンのバランスに不満を残した。

「悪くはなかったが、先週からマシンのバランスにあまり満足していない。もっとも、ペースはそれほど悪くない。明日はもっとマシンを改善したいが、全体としては、今日もまあまあだった」「今も毎日、学ぶことは多い。テストではいろいろと試している。特にリアエンドをね。セットアップ面でもっと理解を深めないと。今日はリアを極端に変えてみたが、ちょっと乗りにくかった」とプロスト。

3番手はサム・バード(DSヴァージン・レーシング)だ。アブトと同じく、バードも2台のマシンを交互にテストしていた。

バードは次のように語っている。「今日はシステム点検からセットアップまで、多くの作業を行なった。すべて順調に進んだよ。2台のマシンを乗り換えるのは、よけいに走れていい。これまでのところパッケージは良好のようだ。特にトルクのモードを最高の「6」に設定したときはね。このサーキットは緒戦の舞台、北京と性格が異なる。すべきことは、まだまだ多い」

過去6回行われたテストで5回にわたって最速を記録したブエミは今日、10番手タイムにとどまった。午後にはギアボックスが壊れ、コース上に立ち往生した。

今日は、またひとり新人ドライバーがデビューした。A1GPチャンピオンのフランス人選手、ニコラ・ラピエール(チーム・アグリ)である。ラピエールは、参加ドライバーの中でも最多の80周を刻むなど、忙しい一日を過ごしていた。

先週のテスト前半に引き続き、アンドレッティとトゥルーリの2チームは、またも短い走行に終わった。アンドレッティと新たに契約したシモーナ・デ・シルベストロは何とか周回数を稼ごうとがんばっていたが、願いは叶わなかった。トゥルーリのマシンは一日中、チームのガレージに貼りついていた。

その一方で、ネクストEV TCRは前回のトラブルを乗り越え、やっとまともに走ることができた。もっとも、ネルソン・ピケJr(ネクストEV TCR)は夕方になろうかという頃、トラブルで止まってしまったのだが。先週はまったく走れなかったオリバー・タービー (ネクストEV TCR)は、32周を回ったばかりか、ディフェンディングチャンピオンのチームメート、ピケJrをタイムで上回ってみせた。

【FIAフォーミュラE選手権 シーズン前テスト3日め結果】
1. ダニエル・アブト(ABTシェーファー・アウディ・シュポルト) 1:30.250
2. ニコラ・プロスト(eダムス・ルノー) +0.771
3. サム・バード(DSヴァージン・レーシング) +0.773
4. ロイック・デュバル(ドラゴン・レーシング) +0.894
5. ジャック・ビルヌーブ(ベンチュリ) +0.943
6. ステファン・サラザン(ベンチュリ) +1.430
7. ブルーノ・セナ(マヒンドラ・レーシング) +1.446
8. ニック・ハイドフェルド(マヒンドラ・レーシング) +1.555
9. ニコラ・ラピエール(チーム・アグリ) +2.444
10. セバスチャン・ブエミ(eダムス・ルノー) +5.068
11. オリバー・タービー (ネクストEV TCR) +6.523
12. ネルソン・ピケJr(ネクストEV TCR) +7.210
13. シモーナ・デ・シルベストロ(アンドレッティ)ノータイム
14. ヤルノ・トゥルーリ(トゥルーリ)ノータイム

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