フェラーリの元会長ルカ・ディ・モンテゼモーロが自動車殿堂入りを果たし、それを、フェラーリで5度F1王者に輝いたミハエル・シューマッハに捧げた。
アメリカのデトロイトにある自動車殿堂は、世界の自動車産業に貢献した人物を称えるもので、23日(木)に今年の授賞式が行われた。ほかに、ロジャー・ペンスキーなど3人が選ばれている。
シューマッハは、2013年末のスキー事故で頭部に大ケガを負って以来、自宅で療養が続いている。
受賞のスピーチでモンテゼモーロはシューマッハについて次のように語った。イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が伝えている。
「彼なしで私が選ばれることがあったかどうか分からない」
「最も厳しいレースに勝利しようと戦っている彼に、これを捧げる」
「彼は私にとって、単に一緒に働いた人物というだけではない。何より、多くのことを分かち合った友人だ。彼がこれほど長い間ベッドに横たわっているというのは、本当に悲しいことだ」
一方、現在のF1に必要なものを聞かれると、モンテゼモーロは次のように答えた。
「さらなるスピード、コスト削減、そして、レギュレーションを変えて、ファンにとって分かりやすく、ショーとして向上させることだ」
「7月・8月の午後2時のように、人がビーチでのんびり過ごしたいときに、グランプリなどできないのだからね」