「ビアンキへの思いを乗せて走る」メルセデスAMG／F1ハンガリーGPプレビュー
メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが、ハンガロリンクで行われるF1第10戦ハンガリーGP（26日決勝）に向けて意気込みを語った。
■ルイス・ハミルトン「ハードなレースを目指す」
「ジュール（ビアンキ）に別れを告げるのは誰にとってもすごくつらいことだった。僕自身は、もっと彼のことを知っておきたかったと思うけれど、僕が知っている彼は優しい心の持ち主だったし、強い精神を持ち、明るい将来が約束されている人物だった」
「これから僕たちのスポーツは厳しい道のりに乗り出していくことになる。このスポーツが危険なものであるということがあらためて示されたし、このことに対する配慮が必要だ。僕たちドライバーもクルマに乗り込むときにはこういう危険なことが起こることがあるという覚悟をしておく必要がある。F1はここまで安全性については大きな進歩を遂げてきているけれど、FIA（国際自動車連盟）がさらにこれを改善するための努力を続けていくことになるのも分かっている」
「ハンガリーは美しいところだし、僕も大好きだよ。僕はジュールへの祈りや思いを、このレースだけでなく今後のレースにも持ち続けていくつもりだ。彼が僕たちに自分がやってきたのと同じように激しいレースをすることを望んでいるのは分かっているし、僕はそうするつもりさ」
■ニコ・ロズベルグ「実力を示すことができるサーキット」
「すごくつらい1週間だった。ドライバーたちはジュール（ビアンキ）に哀悼の意を表し、さよならを告げてきた。彼はとても才能が豊かだったし、いいやつだったよ。彼のご家族や親しかった友人たちのために祈っている。今週はパドックの誰もが同じ気持ちを抱くことになるだろう。だけど、僕たちはレースに向かわなくてはならないし、彼がそうしたいと思っていたように、懸命なレースをしないとね」
「チームにとっては長い休みに入る前のレースだし、みんなが気分よく休暇を迎えることができるよう、僕もいつもと同じように頑張るつもりさ。ドライバーにとっては厳しいサーキットだ。狭いし、すごく曲がりくねっている。そしていつもかなり暑くなるからね。ここは本当の自分の技術を示すことができるサーキットのひとつだし、それを目指すことがいいチャレンジになるんだ」
「昨年のここでのレースは僕にとってはあまりよいものではなかった。でも、美しい街にふさわしいサーキットだし、観客席は常に大勢の人たちで満ちあふれる。だから僕も楽しみにしているし、今回もいい結果を持ち帰ることができるよう期待しているよ」
