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どうなる? ミシュランvsピレリ

2015年07月23日(木)18:02 pm

現在のF1タイヤサプライヤーであるピレリの契約は来年で満了となる。現在、2017年以降についてタイヤサプライヤー選定のための作業が進められていくことになるが、まだどちらに軍配が上がるかは分からない状態だ。

■無償支給や大径ホイール導入を提案するミシュラン

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、ミシュランはチームに対して無償でタイヤを供給することを申し出ているようだと指摘している。これに対し、ピレリはこれまで同様に有償支給という姿勢を変えていないようだ。

だが、ミシュランは同時に、F1が現在の13インチホイールから、もっと現代的なものへと移行すべきだと主張しており、少なくとも18インチホイールの導入を求めている。

これに対し、ピレリのエンジニアであるマッテオ・ブラガは、ロシアの『Championat(カンピオナ)』に次のように語っている。

「大規模チームであれば割とすぐに(18インチへの変更)対応することもできるだろうが、小規模チームではそうはいかないということをしっかりと理解しておくべきだよ」

■タイヤのフリーチョイスにも疑問を投げかけるピレリ

一方、現在の契約の最終年度となる2016年には、ピレリに対してチームが4種類のコンパウンドの中からレースごとに好きなタイヤをチョイスできるようにして欲しいとの要請も出されている。

ブラガは、これに関しても次のように否定的なコメントを行っている。

「我々がタイヤを選択すれば、チームにはすべて公平な条件が与えられることになる。だが、もし全員が自分でタイヤを選択すれば、ファンにはドライバーがよかったのか、タイヤの選択がよかったのか、決して分からないという状態になってしまうだろう」

■ピレリ、ピットストップ回数増加を視野に

そのピレリが2016年に向けて目指していることは、現在1ストップ作戦が主流となりつつあるタイヤ選択に一石を投じることだ。

ピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーは、フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』に次のように語った。

「現時点では、さまざまな理由によって1回ストップが常識的になってきている」

「我々はチームやバーニー・エクレストンと話し合いを行い、2回、もしくは3回ストップのほうが好ましいという希望がないかどうかを確認することになるだろう」

ヘンベリーは、そのためには、もっとテスト回数が多いほうが目標を達成しやすくなるだろうと次のように付け加えた。

「1台につき、1日当たり500から600kmのテストを3日行うことができれば、こうした状況も大きく改善されるだろうね」

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