フェラーリが、昨年までメルセデスAMGのエンジニアを務めていたジョック・クリアが近いうちに合流することになると認めた。
昨年、圧倒的な強さでドライバーとコンストラクターの両タイトルを独占したメルセデスAMG。だが、クリスマスの直前に、F1チャンピオンとなったルイス・ハミルトンを担当していたパフォーマンスエンジニアのクリアがチームを離脱することを明らかにしていた。
かつてミハエル・シューマッハやジャック・ビルヌーブといった元F1チャンピオンたちとも仕事をした経験を持つクリアがフェラーリに移籍することになるようだとうわさされていたが、当時ドイツの『Bild(ビルト)』は、「メルセデスAMG離脱後、クリアは1年間にわたってF1で働くことはできない」と報じていた。
もちろん、これはメルセデスAMGとの契約によるものだ。
だが、クリアの合流を早めたいとの思いが強かったフェラーリでは、どうやらメルセデスAMGからそれを認める合意を取り付けたようだ。
今週発売されたイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』誌には、フェラーリのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンがかなり広い範囲について語ったインタビューが掲載されているが、その中でアリソンが近いうちにクリアがフェラーリでの業務を開始することになると認めている。
うわさでは、51歳となるベテランエンジニアのクリアが今後フェラーリのエンジニアリングチームを率いていくことになるだろうとされており、昨年まで在籍していたパット・フライと似たような役割が与えられるものと考えられている。