フェラーリのキミ・ライコネンのシートをめぐる争いはまだ続きそうだ。
先週、イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』は、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)のフェラーリ移籍が合意に達したと報じた。
しかし、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は決着がついていないと伝えている。ボッタスとの契約を2016年まで延長するオプションを握るウィリアムズが、フェラーリに対して1850万ユーロ(約25億円)もの金額を要求しているというのだ。
また、フィンランドのテレビ局『MTV3』でF1解説を務め、事情通として知られるオスカリ・サーリも、「合意に至る可能性はあるが、イタリアの報道はいくらなんでも時期尚早だ」と否定している。
ボッタスのマネージメントにかかわっているメルセデスAMGチーム代表のトト・ヴォルフは、「(フェラーリと)合意に至る可能性は50%」と話している。
■フェラーリ移籍を目指しているとヒュルケンベルグ
もう1人、ライコネンの後任候補と目されているのが、今年のル・マン24時間レースで優勝したニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)だ。
ヒュルケンベルグは、ドイツのテレビ局『ZDF』に次のように語っている。
「今後の数週間ですべてがはっきりすると思う」
「当然、興味を持っている選択肢はいくつかある。フェラーリにノーと言う者はいないよ。僕自身も、ドアをノックしている」
ヒュルケンベルグにとってフェラーリ移籍の最大の障壁はドイツ人であることだと言われている。フェラーリには、同じドイツ人のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がいるからだ。
「僕にとって国籍が有利な条件になっていないのは確かだ」
「でも、それが決め手になる要素なのかどうか、僕には分からない。どちらにしても、選択肢はほかにもあるよ」
「僕に関心を示しているほかのチームがいくつかある。様子を見てみよう」
「展開によるよ。キミはどうなるのか。ボッタスはどうするのか」
「1つ動き出せば、ドミノ現象が起きるだろうね」