今年のF1ロシアGP開催が危ぶまれる状況となってきているようだ。ドイツの『Frankfurter Allgemeine Zeitung(フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング)』や、ロシアの複数のメディアが報じている。
昨年、ロシアで初めてF1を開催したソチ・オートドロームでは、今年も10月に第15戦としてロシアGPを開催する予定となっている。だが、厳しい経済状況に襲われている主催者は、ロシア政府に対し約6,400万ユーロ(約86億円)の緊急援助を求めているという。
ソチが位置するクラスノダール地域の暫定知事を務めるヴェニアミン・コンドラチェフは、「もしその貸し付けを受けられなければ、F1はないということだ」と語ったと伝えられている。
報道によれば、これまでにすでに今年のロシアGPのチケット20,000枚が売れている状態だという。
だが、コンドラチェフは、危機的な経済情勢のもと、地方政府としては学校などへの資金投入を優先せざるを得ない状態であるとし、次のように主張したという。
「我々としては地域の財源をF1のために使うつもりはない」