NEXT...F1開催スケジュール

ピレリ、ピットストップ回数が少なすぎると認める

2015年07月16日(木)11:04 am

F1にタイヤを供給するピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、今年のタイヤがねらい通りではなかったと認めている。

昨年からV6ターボエンジンに変わり、従来よりトルクが太くなることに警戒したピレリは、タイヤをより傷みにくいものに変更。今年は特に1ストップのレースが増えている。

これについてヘンベリーは、イギリスのテレビ局『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に次のように語った。

「今年は必要な状況にできていない。確かに、求められているのは(ピットストップが)2回か3回になることだ」

「従って、完全にねらい通りとは言えない。だが、われわれはテストすることができない。テストする能力はゼロだ。われわれにこうしてくれと頼むのもいいが、自分たちの仕事ができるだけの能力を与えられなければ無理だ」

■理想は以前のタイヤと現在のタイヤの中間

ロマン・グロージャン(ロータス)は、以前のように性能劣化が激しく、使いすぎると突然性能が大きく落ちる「崖」と呼ばれる状態になるタイヤのほうが良かったと話す。

「僕は、考えなければならなかった頃のほうが好きだ。そうすればタイヤの劣化の仕方を変えることができたから」

「レース序盤で少し抑え気味にすれば、ほかのドライバーに対して有利になって、追い抜きを仕掛けることもできた。僕はそれが好きだったけどね。フェリペ(マッサ/ウィリアムズ)に聞けば逆のことを言うんじゃないかな。僕は、あれで追い抜きのチャンスが生まれたと思っている」

こうした意見について聞かれると、ヘンベリーは次のように答えている。

「人が変われば見方も変わる。中には、タイヤが劣化しないほうが攻められるから好きだという者もいる。今の状態はそれに近い」

「ドライバーが大きな影響を与えられるほうがいいという人もいる。ロマンが言っているように、ドライビングスタイルや能力で差が生まれるからだ。従って、その中間辺りを目指すことになると思う」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック