ルノーへのチーム売却契約成立が迫っていると報じられたロータスが、そのうわさを否定した。
今週、ロータスのチームオーナーであるジェラルド・ロペスが、チーム売却契約を結ぶために来週末のF1ハンガリーGP(26日決勝)に出向き、ルノー最高経営責任者のカルロス・ゴーンと会うことになるようだと報じられた。
だが、現在、チーム代表を兼任するロペスから、チーム運営を託されているロータスのマシュー・カーターCEOは、その報道は事実に反すると『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように主張した。
「この会社の最高経営責任者として、そういう話があるという事実は知らない」
「ルノーが現在注意深くF1とのかかわり方について検討を行っていることは知っている。もしファクトリーチームでの復帰ということになれば、相応の候補がリストに上ってくるだろうし、我々がその中では最善の候補となるだろう」
「だが、そういう申し出はないんだ。チームオーナーは私に対して何度も、チームを売りに出すようなことはないと言っているよ」
だが、財政的に苦しい立場に追い込まれているロータスにとっては、ルノーがチームを買い戻してくれることになれば今が最高のタイミングとなるのは間違いないだろう。
現在、ロータスは債務者であるサプライヤー企業から会社清算手続きを求める訴訟を起こされており、こうした事態の解決が早急の課題となっている。