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トロロッソの技術責任者を引き抜くことはないとレッドブル

2015年07月14日(火)18:29 pm

レッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)が、ジュニアチームであるトロロッソでテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーを引き抜くようなことは考えていないと主張した。

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天才F1カー設計者とうたわれる最高技術責任者のエイドリアン・ニューイが第一線から身を引くという路線が引かれているレッドブルだが、ニューイによる最後のF1カーだとされるレッドブルの今季型車RB11は予想以上の苦戦を強いられている。

メルセデスAMGやフェラーリといったライバルはおろか、ジュニアチームであるトロロッソがかなり少ない予算で設計・製造したSTR10にも後れをとっている状態だ。

■STR10は今季のベスト3シャシーだとフェルスタッペン

今年17歳でトロロッソからF1デビューを飾ったマックス・フェルスタッペンは、キーが設計したSTR10は、今季のグリッドに並ぶF1カーの中ではベスト3本に入るものだと考えている。

「高いダウンフォースが求められるサーキットでは、僕たちのほうがレッドブルと比べても速いんだ」と『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルチ)』に語るフェルスタッペン。

だが、パフォーマンスに劣るルノーエンジンを搭載するトロロッソ、そしてレッドブルでは、ダウンフォースのレベルを抑えることでそれに対処するしかないという状況に置かれている。

「僕たちは自分たちの強みを発揮する必要がある。それはダウンフォースだ。そして、カナダやオーストリアのようなサーキットではその強みを発揮することがすごく難しいんだ」

「メルセデスAMGがどういうダウンフォースで走らせているにせよ、いずれにしても彼らはストレートで速いからね」

■現在の技術チームに手を加える必要はないとホーナー

だが、同じルノーエンジンと搭載するレッドブルとトロロッソを比べれば、ここまでのところその差ははっきりと見て取れる。予算やこれまでの経験値、そしてドライバーの報酬など、いずれをとってもレッドブルのほうが上位に位置しているにもかかわらず、今季のクルマの出来は逆になっている。

しかし、ホーナーは、だからといって今季驚くほど素晴らしいクルマを設計したキーをレッドブルがトロロッソから奪うようなことには「全く興味がない」と主張している。

「我々のところには強力な技術チームがいる」

F1公式ウェブサイトにそう語ったホーナーは、次のように続けた。

「エイドリアンは今もさまざまなことにかかわっているし、ロブ・マーシャル(チーフデザイナー)、ピエール・ヴァッシュ(パフォーマンスエンジニアリング責任者)そしてダン・ファローズ(空力部門責任者)らによる強力な技術グループと協力し合っている。これを変えたいなどと思っていないよ」

ホーナーは、今季の不振の原因はルノーのパワーユニットに尽きると次のように付け加えている。

「残念ながら、競争力の発揮において最大の効果を持つ要素については、我々としても手の打ちようがないんだ」

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