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ロータスとルノーがハンガリーでチーム譲渡契約を締結との報道

2015年07月14日(火)6:29 am

ロータスのチームオーナー兼代表であるジェラルド・ロペスが、F1ハンガリーGP(26日決勝)が開催されるハンガロリンクに姿を現すことになるかもしれない。

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ルクセンブルク出身のロペスはロータスのオーナー企業であるジェニイの共同設立者であり、チームオーナーという立場にある。だが、チーム代表を務めていたエリック・ブーリエが2014年にマクラーレンに移籍したことを受け、昨年からチーム代表も兼任していた。

■今年はレースに帯同しないロペス

昨年はサーキットに実際に姿を見せ、チームの指揮にあたっていたロペスだが、今年はほとんどサーキットへは姿を見せることはなく、チームの指揮は最高経営責任者であるマシュー・カーターに委ねている。

そのカーターはロペスについて、最近、「間違いなく、彼(ロペス)は今季も、3回は無理でも2回はレースに顔を出すよ」と語り、ロペスは現在「ほかのプロジェクトで忙しいんだ」と主張していた。

だが、そのロペスにとって早急に片づけなくてはならない問題のひとつが、ルノーとの交渉のはずだとフィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』が報じている。

エンストンに本部を構えるロータスは、もともと2010年まではルノーのワークスチームとしてF1参戦を行っていたチームだ。ルノーが再びワークスチームを擁してのF1復帰を検討する中、財政難に苦しむロータスがルノーにチームを買い戻してもらう方向で交渉を行っていることが報じられていた。

■ハンガリーでロータスとルノーが譲渡契約調印とのうわさ

『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』は、そのためには「時間切れが迫っている」と指摘しつつ、次のように続けている。

「ロペスとゴーン(ルノー最高責任者のカルロス・ゴーン)が、契約を結ぶためにハンガリーGPで合うことを計画しているという情報がある」

「ロータスは、現在債務者であるエクストラック社(トランスミッション製造会社)との訴訟を抱えており、財政的に厳しい状態にある。もしこの契約が成立すれば、負債はルノーが引き受けることになるだろう」

■新生ルノーF1のチーム代表は?

『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』はさらに、仮にルノーがロータスを買い戻すことを決めた場合には、2014年6月までケータハムのチーム代表を務めていた現ルノーF1プロジェクト責任者のシリル・アビテブールがチームを率いることになると考えられていると指摘。

だが、ルノーの首脳部の中には、まだ37歳であり、ケータハムでのチーム代表経験もトータル2年に満たないアビテブールでは少し経験不足ではないかと考えている者もいるようだとも付け加えている。

そんな中、かつて4度F1タイトルを獲得した元F1ドライバーであり、現在はルノーのアンバサダーも務めるアラン・プロストがチーム代表候補だろうと予想するものも出てきている。

■ルノーにはレッドブルを優先する義務?

いずれにせよ、仮にルノーがロータスを買い戻して自らのワークスチームとした場合には、当然ながら現在ルノーからワークスエンジンの供給を受けているレッドブルに対してこれまでと同じような対応を行うことは難しくなるだろう。

だが、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、そういうことは起こりえないと主張。

ホーナーは、F1公式サイトとのインタビューの中で、レッドブルは「ルノーとの間に、優先的処遇を行うことを保証するという非常に明確な契約を結んでいる」と語っている。

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