7月4日、5日に静岡県・富士スピードウェイで開催されたスーパー耐久第3戦に「MAZDA Women In Motorsport Project」(以下MWIM)から、マツダ・デミオ1.5L(ガソリン)で参戦したYuri Hayashi選手、小松寛子選手が、クラス5位でチェッカーを受け完走した。
Yuri Hayashi選手と小松寛子選手は、今年の4月から始まったモータースポーツ界において女性の活躍を推進するプロジェクトMWIMの訓練に参加。昨年FIA選手権で女性ドライバーとして世界最高位を獲得しFIAアジア代表委員の井原慶子氏の指導の下、運転技量や知識を磨き、初出場となるスーパー耐久第3戦富士8時間レースで見事完走。実践レースで成長ぶりを披露した。
今回のレース車両であるマツダ・デミオ1.5Lを駆るのは両選手とも初めてで、大雨のフリー走行では、富士スピードウェイの名物高速コーナーである100Rでコース上の水たまりに足をとられてスピンするシーンもあった。しかし、MWIMの訓練で学んだ安全にクルマを制御するスキルなどを発揮し、マシンをコース上に留めて大事には至らなかった。その後セッションによってはプロドライバーから1秒落ちの僅差のタイムをマーク。
決勝当日も雨でウェットの厳しいコンディションであったが、予選5位からYuri Hayashi選手がスタートし、安定した走りで小松選手にバトンをつないだ。次第に雨がやんで路面が乾き、8時間のレースは刻々とコンディションが変化。今回耐久レースに初参戦の両選手にとって難しいコンディションとなったが、力を合わせて5位でチェッカーを受けた。
小松選手は「初めてスーパー耐久に参戦し、無事に5位完走することが出来ました。普段参戦しているワンメイクレースとは違い、クラスが違う車両との混走など、今後のレース活動の糧になることばかりでした。このような機会を与えて頂いたWomen in Motorsport関係者のマツダ様、井原慶子さん、チームNOPRO、そして同じ時に美祢でMWIMの訓練をしながらも応援してくれていた訓練生の皆様に感謝いたします」とコメント。
Hayashi選手は、「初のS耐を無事に完走することが出来て感動しました!8時間という長丁場、ウェットからセミウェット、ドライ、タイヤカスだらけの荒れた路面と様々な状況を経験させて頂き、訓練で学んだことを存分にいかせました。このような機会を与えてくださった井原さん初めこのプロジェクトに関わるマツダの皆様、チームNOPROの皆様、そして訓練場で状況を見守りつつ応援してくれたプロジェクトの仲間の皆さん、応援してくださった全ての皆様に感謝しております。本当にありがとうございました」とレースを振り返った。
プロジェクトリーダーである井原氏は「初めて乗るマツダ・デミオのレーシングカーを駆り、女性同士で力を合わせて完走、すごいです!2人は私と同じアラフォーですが、8時間もの長い耐久レースを走りきりました。大雨からドライコンディションまでどんな難しいコンディションでもデミオと人馬一体で走りきるとはすごい成長ぶりで、私にとって最高のバースデープレゼントとなりました」
今後もMWIMの活躍に期待したい。
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