NEXT...F1開催スケジュール

「ヒュルケンベルグにはフェラーリ行きのチャンスもある」とベルガー

2015年07月02日(木)20:12 pm

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が、キミ・ライコネンが今季限りでフェラーリを離脱し、F1から引退してしまうことは「ほぼ決定的」だと報じている。

■人気はあれど先行き厳しいライコネン

今週末のF1イギリスGP(5日決勝)を前に、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』のルイジ・ペルナ記者は、ライコネンが来季もフェラーリに残留するには「劇的な局面打開」が見られた場合に限られるだろうと書いた。

だが、F1ドライバーによる任意組織であるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)が世界中のファンに向けて行った意識調査の結果では、“アイスマン”の愛称で知られるライコネンが現役ドライバーの中ではもっとも高い人気を誇ったことが明らかとなっている。

ちなみに、次に人気が高かったのはマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンで、昨年のF1チャンピオンであり、現在もポイントランキングのトップに立つルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は人気トップ3に入ることができていない。

だが、結果が伴わなければ、2007年のF1チャンピオンである35歳のライコネンとの契約は、フェラーリにとっては高くつくことになってしまう。

元F1ドライバーのデビッド・クルサードも、『Speedweek(スピードウィーク)』に対し、「もし僕が選択するしかないとすれば、誰か若手ドライバーを選ぶだろうね」と語り、次のように続けた。

「マーケティング的には彼(ライコネン)は貴重な存在だ。だが、それはひとつの観点でしかない。そして最大のマーケティングは勝利することなんだ」

「キミはファンにはすごく人気があるし、その意味では、彼を批判しようものなら自分が嫌われかねないというリスクさえ負うことになる。だけど、最近の彼は期待されたパフォーマンスを発揮することができていない。たとえそれが、運が悪かったとか、そのほかの理由があるにせよだ」

■ボッタスもリカルドも来季のフェラーリ入りは困難か

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、そのライコネンの最大の後任候補は、同じフィンランド出身のバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)だと主張している。

だが、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、フェラーリとボッタスの契約が成立するとは考えにくいとしている。

それは、恐らくウィリアムズがすでにボッタスとの2016年の契約延長オプションを行使したのではないかと見られているためだ。仮に、フェラーリがウィリアムズからボッタスの契約を買い上げようとするなら、2,000万ドル(約24億7,000万円)ほどの費用が必要になるだろうと言われている。

一方、今季苦戦を強いられているレッドブルのダニエル・リカルドも、フェラーリ移籍の可能性をほのめかしている。だが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、リカルドはどこにも行きようがないと次のように主張している。

「フェラーリが彼(リカルド)を欲しがっていることは知っているよ。だが、そのチャンスはないね。彼との契約は水も漏らさぬものだからね」

■第3の男ヒュルケンベルグにスポットライト?

ボッタスもリカルドも難しいとなった場合、フェラーリにとって第3の候補となると考えられているのがフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグだ。ヒュルケンベルグは6月に行われたル・マン24時間レースで初出場初優勝という快挙を達成し、一躍脚光を浴びる存在となった。

「僕は、最高のクルマがあれば勝つことができるんだということを証明してみせた」

そう述べたヒュルケンベルグは、次のように続けた。

「これまで僕にそういう力があるかどうか疑っていた人たちも、多分今ではそういう疑念が薄れてきているんじゃないかと思うよ」

「だけど、これからの何週間か、あるいは何か月かで僕にどういう現実的な選択肢が出てくるのか、様子を見る必要がある」

元F1ドライバーであり、かつてトロロッソの共同オーナーを務めていたこともあるゲルハルト・ベルガーは、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』次のように語った。

「もしいろんなことがうまく運べば、彼(ヒュルケンベルグ)がフェラーリに加入するチャンスも出てくるよ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック