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【フォーミュラE速報】ピケJr.が初代チャンプに 優勝はバード/第11戦決勝

2015年06月29日(月)1:21 am

フォーミュラEファーストシーズン最終戦の第11戦決勝がロンドンで28日(土)の16時(日本時間24時)に行われ、サム・バード(ヴァージン)が優勝を飾った。今季2勝目。このレースで7位に入ったネルソン・ピケJr(ネクストEV TCR)がフォーミュラEの初代チャンピオンに輝いた。

【結果】FormulaE第11戦ロンドン/イギリス 決勝レース

最終戦決勝は、ロンドンの中心部にあるバタシーパーク内に設けられた全長2.925kmの特設サーキットを29周で争われた。前日に行われた第11戦ではターン1付近の路面の凹凸が大き過ぎたことで、その個所に仮設バリアが設けられるとともに、その部分が追い抜き禁止とされていた。だが、レース後に再舗装が施されたことで今日は本来のレイアウトに復帰。通常通りスタンディングスタートでレースが開始された。

予選は途中でウエットコンディションとなる波乱の展開となったが、その後天候も回復し、決勝はドライコンディションのもとでスタート。ポールポジションからスタートしたステファン・サラザン(ベンチュリ)がトップの位置を守る中、タイトル獲得の可能性のあるドライバーたちは、6番手スタートのセバスチャン・ブエミ(eダムス・ルノー)が5番手に、11番手スタートのルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポーツ・アプト)が9番手に、16番手スタートだったピケJr.は一気に12番手にまで順位を上げた。

7周目にはアムリン・アグリから出走していた日本人ドライバーの山本左近がヤルノ・トゥルーリと接触してクラッシュ。マシンのフロントサスペンションを壊した左近はそこでリタイアとなってしまう。

ニック・ハイドフェルド(ベンチュリ)にトラブル、ジャン-エリック・ベルニュ(アンドレッティ)にペナルティーが発生したことにより、ピケJr.がポイント圏内の10番手に浮上。

14周目に入ると、フォーミュラE独特のルールによりクルマの乗り換えのためのピットインが始まる。ここでブエミがピットアウト時にスピンを喫し、順位をひとつ下げて6番手となる。ディ・グラッシは7番手、ピケJr.は10番手でレース後半に入った。

だが、20周目にファビオ・ライマー(ヴァージン)がクラッシュし、ここでセーフティカーが導入され、各ドライバーの差が一気に縮まることに。

22周目にレースがリスタートされ、サム・バード(ヴァージン)が2番手に上がる。23周目に9番手を走行していたオリバー・ターベイ(ネクストEV TCR)がチームメートのピケJr.にポジションを譲ると、すぐさまピケJr.はサルバドール・デュラン(アムリン・アグリ)をパスして8番手に上がる。これで6番手ブエミ、7番手ディ・グラッシ、8番手ピケJr.とチャンピオン争いを行う3台が並んで走行する状況となる。

この順位のままではピケJr.にチャンピオンの座を奪われるブエミは、前を行くブルーノ・セナ(マヒンドラ)を追い抜きにかかるが失敗。レース終盤にはサラザンとバードが激しいトップ争いを繰り広げる。しかし、レースは最終周を迎え、トップを走行していたサラザンがエネルギーを使い果たしながらも先頭でチェッカーを受けた。

ところが、ルールでは最後までエネルギーを使い果たしてはならないとされており、サラザンにはタイムペナルティーが科され15番手に後退。この結果、バードが第2戦以来の2勝目をあげた。2位はダンブロシオ、3位にロイック・デュバルのドラゴン勢が入った。

ブエミ、ディ・グラッシ、ピケJr.もひとつずつ順位を上げることとなったが、結局最終的にブエミを1ポイント差でかわしたピケJr.が初代チャンピオンに輝くというドラマチックな展開となった。

鈴木亜久里率いるアムリン・アグリのデュランは8位、期待された山本左近はクラッシュによるリタイアに終わっている。

■フォーミュラE第11戦決勝順位<暫定>
1 サム・バード(ヴァージン)
2 ジェローム・ダンブロシオ(ドラゴン)
3 ロイック・デュバル(ドラゴン)
4 ブルーノ・セナ(マヒンドラ)
5 セバスチャン・ブエミ(eダムス・ルノー)
6 ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポーツ・アプト)
7 ネルソン・ピケJr(ネクストEV TCR)
8 サルバドール・デュラン(アムリン・アグリ)
9 オリバー・ターベイ(ネクストEV TCR)
10 ニコラ・プロスト(eダムス・ルノー)
11 ダニエル・アプト(アウディ・スポーツ・アプト)
12 シモーナ・デ・シルベストロ(アンドレッティ)
13 カルン・チャンドック(マヒンドラ)
14 アレックス・フォンタナ(トゥルーリ)
15 ステファン・サラザン(ベンチュリ)
16 ジャン-エリック・ベルニュ(アンドレッティ)
17 ニック・ハイドフェルド(ベンチュリ)
18 ファビオ・ライマー(ヴァージン)
19 ヤルノ・トゥルーリ(トゥルーリ)
20 山本左近(アムリン・アグリ)

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