英エンストンのF1チーム、ロータスをルノーが間もなく買い戻す。そんなうわさが今も絶えない。
この古くて新しい話を伝えたのはドイツ『Bild(ビルト)』紙。ルノーは「数週のうち」に「具体的なオファー」をロータスに持ちかけるというのだ。
『Bild(ビルト)』によると、ルノー側の使者は4度のF1世界王者で同社親善大使のアラン・プロストである。
この報道後に行われたF1第8戦オーストリアGPを受けてプロストは、フランスのテレビ局『Canal Plus(カナル・プリュス)』に出演、チーム代表職への復帰は「ありえなくもない」と語っている。
「ロータスのオーナー、ジェラルド・ロペスに接触できなかった」とは、彼にコメントを求めた『Bild(ビルト)』である。
さまざまなうわさを総合すると、結局はルノーのロータス買収に行き着く。ルノーからエンジン供給を受けるレッドブルは今季、彼らに対する不満を声高に訴えている。
そこへ、クリスチャン・ホーナーがレッドブルのチーム代表職を失うかもしれない、そんな報道が突如、巻き起こった。
「残念ながらF1では、常にうわさが付きまとう」とホーナー。「でも、これはあまりにひどい」
「私はレッドブルにすべてを捧げている。この仕事を愛している」
別のうわさによると、レッドブルがルノーと別れてフェラーリのエンジン供給を受ける可能性もある。
だがホーナーは、これも否定する。フェラーリはどうせ実力的に劣るエンジンしか渡さない、そうレッドブルは思っているのだ。
「フェラーリは格下の「B」エンジンしか出さないと語るホーナーは、人を煙に巻いているだけだ」というのは、スイスの元F1ドライバーでテレビ解説者のマルク・スレール。
「どのエンジンもホモロゲーション(型式認定)を受けている。エンジン・メーカーが顧客であるチームに劣った機材を供給するはずがない」とドイツ『Berliner Kurier(ベルリナー・クーリエ)』に話すスレールだった。