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エンジンペナルティーはばかげているとかつての名ドライバーたち

2015年06月23日(火)20:14 pm

3人の伝説的な元ドライバーたちが、現在のF1で運用されているエンジンの長期使用に関するルールを批判した。

現在のF1エンジンルールでは、ドライバー1人あたりの年間使用エンジン数は4基までと定められている。

だが、先週末のF1オーストリアGP(第8戦)では、マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンが5基目のエンジンと、同じく5つ目となるMGU-K(運動エネルギー回生装置)、さらに6台目のターボチャージャーとMGU-H(熱エネルギー回生装置)を投入したことで25グリッド降格のペナルティーを科された。

そして同様に5基目のエンジン、ターボ、MGU-Hを投入したフェルナンド・アロンソは、これに加えてギアボックスの交換も余儀なくされたことで、やはり25グリッド降格となっていた。

つまり、マクラーレン・ホンダでは2人を合計すると50グリッド降格というとんでもないペナルティーを受けなくてはならないはめに陥っていたわけだ。

ちなみに、25グリッド降格ということになれば、仮に20台で争う予選でポールポジションを取ってもまだ足りないということになる。そして足りない部分については、レース中にその不足グリッド数に応じてタイム加算やドライブスルー、ストップ・アンド・ゴーなどのペナルティーが加えられるのだ。

「ばかげているよ」と声を上げたのは、現役時代に4度F1王者となった元F1ドライバーのアラン・プロストだ。

「レギュレーションのこうした部分については変えるべきだね。ドライバーはすでにエンジンがトラブルを起こしたことでペナルティーを受けているに等しいんだからね。それなのに、さらに罰する必要があるのかな?」

「そこにどういう必然性があると言うんだい?」とプロストは疑問を投げかけた。

トロロッソのルーキードライバーと同じ名前を持つ父親であり、かつて世界ラリー選手権で大活躍した伝説的ドライバーのカルロス・サインツも同意見だ。

「このルールは変えるべきだよ。ファンにとっては、どうやってグリッドが構成されるのかが分からなくなってしまうからね」

「概して、F1のルールは一般のファンにとっては複雑過ぎるよ」とサインツ。

さらに、「今のルールを理解するためにはエンジニアになる必要があると思うよ」と語るのは元F1ドライバーのジャン・アレジだ。

「まだ時間があるうちに、もうこれはやめてしまおうよ」とアレジは付け加えた。

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