レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、エンジンメーカーをルノーからフェラーリに換える可能性を否定した。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネからエンジン供給のオファーを受けたと話していた。
「ぼんやりとしたオファーはあったのかもしれない」とホーナーはドイツの『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』紙に認めつつも、次のように否定した。
「だが、間違ってもレッドブルがフェラーリからカスタマーエンジンの供給を受けることはない」
「カスタマーチームがトップまで上り詰める可能性は低いと思う。常に(ワークスチームに対して)劣ったエンジンを受け取ることになるからだ」
レッドブル総帥のディートリッヒ・マテシッツも、カスタマーエンジンではF1タイトル獲得には不十分だと話している。
■今後の改良に期待をかけるルノー
こうした中、ルノーのレミ・タフィンは「2016年もレッドブル・レーシングとトロロッソにパワーユニットを供給するのは確実だ」と話している。『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』紙が伝えた。
レッドブルはF1第8戦オーストリアGPで規定数を超える5基目のエンジンを導入して10グリッド降格ペナルティーを受けた。しかしタフィンは、今後のエンジン改良で状況は好転するだろうと話している。
「7月末には第一ステージが来る」
「その後、8月末の夏休み後にさらに別のものが来る予定だ」
ルノーには、ロータスを買収してワークスチームにするといううわさもある。だがタフィンは、そうした決断を下せるのはCEOのカルロス・ゴーンだけだと話すにとどまっている。