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レッドブル総帥「ルノーはモチベーションも奪っている」

2015年06月21日(日)19:19 pm

レッドブル総帥のディートリッヒ・マテシッツはルノーを激しく非難し、F1撤退の可能性を再び示唆した。

F1オーストリアGP(21日決勝)を訪れているマテシッツが『Speedweek(スピードウィーク)』のインタビューで次のように語ったと『BBC』が伝えている。

「彼ら(ルノー)はわれわれの時間と金だけでなく、モチベーションをも奪っている」

「どんなドライバー、どんなシャシーがあっても埋め合わせることができないほど馬力が足りない」

F1撤退の可能性を聞かれると、「去ることを望んでいる者を無理に引き留めることはできない」とマテシッツは答えている。

これについてF1最高責任者のバーニー・エクレストンは、あまり真剣に受け取っていないようだ。

「彼は皆が思うより長くF1におり、常にサポートしてきた」

「彼は頭の良い人物だ。自分が口にすることもその影響もよく分かっているよ」

■レッドブルを批判するライバルチーム

だが、ライバルのメルセデスAMGとフェラーリは、レッドブルのこうした姿勢を批判している。

「チャンピオンを4連覇しているときにハッピーでいるのは簡単だ」とフェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネ。

「そして、もう勝てなくなったら文句を言うのも簡単だ」

「うまくいっているときは喜び、うまくいかないときはそれを受け入れるという態度を取るべきだ」

メルセデスAMGチーム代表のトト・ヴォルフは、敗北に「対処することの大変さ」がレッドブルにも分かったのだろうと話す。

「だが、うまくいかないからといって、そのたびに新しいルールを要求することはできない」

「うまくいっていない部分を分析するべきだね。われわれも2012年にそうせざるを得なかった」

「誰かのせいにする前に、まず自分がきちんとやっているかを確認するように私はしているよ」

■フェラーリエンジンにスイッチする可能性は

レッドブルには、フェラーリエンジンにスイッチするといううわさもあるが、エクレストンは、それも一つの手だと話す。

「愛情が冷めたからといって離婚を望んでいるわけじゃない。ただ新しい彼女が必要なだけだよ」

マテシッツと長年仕事をしている元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、マテシッツが「良い解決策を探っている」とオーストリアのテレビ局『ORF』に語っている。

「彼は明らかに勝利を取り戻したがっている」

「今だってチームもクルマもいい。だが、エンジンがパワフルではないんだ」

とは言え、フェラーリのカスタマーチームになるのは「良い手かどうか分からない」とベルガー。

「フェラーリだろうとメルセデスだろうとカスタマーチームになったら、決して勝利に向けた支援は得られない」

それはマテシッツも分かっているとベルガーは話す。

「私がディディ(マテシッツの愛称)に何かを勧める必要などないよ」

「彼はビジネスの裏も表も知り尽くしている。正しい決断を下すはずだ」

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