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【マクラーレン・ホンダ】移籍時から苦戦を覚悟していたアロンソ

2015年06月20日(土)21:57 pm

2015年F1シーズンに先がけてフェラーリからマクラーレン・ホンダに移籍したフェルナンド・アロンソ。彼は当時から苦戦を覚悟していた。

WEC(世界ラリー選手権)の英雄で今季トロロッソからF1にデビューしたカルロス・サインツと同名の父、カルロス・サインツさんが母国スペインの日刊スポーツ紙『Marca(マルカ)』に明かしたもの。

サインツさんは53歳。トヨタとスバルで1度ずつWRCを制覇。現役を引退した今は悠々自適の生活だが、先日サッカーをプレイ中にアキレス腱を痛め、レッドブルクリンクへは松葉づえ姿で姿を見せている。

F1第7戦カナダGPもリタイアに終わったアロンソだが、彼はレース中、今季初めてイライラを表に出した。チームは自分を「素人」に見せかけていると言い放ったのだ。

一方でサインツさんは、「フェルナンド(アロンソ)はもっと長期的視野に立って考えている」と言うのだ。

「今季の苦戦は避けられないと彼には分かっていた」

不振から立ち直ったフェラーリをわざわざ離れたアロンソを巡っては、地元スペインのファンを中心に移籍失敗説が叫ばれている。

「ベストの選択を行うのは、決して簡単ではない」とサインツさん。「未来が透けて見える水晶球なんて、誰も持っていないのだ」

「ただ、フェルナンドには新たな挑戦が必要だったように思う。次のモチベーションだ。彼ほどの成功を収めた者にとって、チームの存在は非常に重要だ。自分の家のように、落ち着いてハッピーでいたい」

「その点で彼は、マクラーレンに居心地のよさを感じていると思う」

しかし、もし2016年もマクラーレン・ホンダに大きな進展が見られないときは、アロンソの「平常心」がどれほどのものか試されるとサインツさんは話す。

「フェルナンドは言っていた。今年は苦戦に耐えよう。だが来年は勝てるマシンが手に入るものと思っていると」

「私が思うに、もし2016年のマシンで選手権争いができないときは、受け入れがたい状況に陥るだろう。だが、現状はまだ彼の予想の範囲内に収まっているものと思う」

だが、もしアロンソの思い違いだったら、その冒険心は再び大きな頭をもたげるだろう。現に今年マクラーレン・ホンダは、ルマン24時間レース参戦を希望したアロンソに対し、契約を盾に突っぱねたというのだ。

サインツさんは次のように言う。「フェルナンドは素晴らしいドライバーだ。それは生涯変わらないだろう。同時に、勝ち気な彼は冒険に目がない」

「しかし、彼にF1を辞めるつもりはないだろう。私はそう思う」

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