元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが、最近モンツァで行われたF3レースが途中でキャンセルされたことに対し、批判的なコメントを行った。
5月末にモンツァで行われたヨーロッパF3選手権で大クラッシュが発生。レースはその時点で中止されてしまっていた。だが、ベルガーはそのことで将来のF1ドライバーを目指す若者たちに対し誤ったメッセージを送ってしまったと考えている。
最近までF1統括団体でもあるFIA(国際自動車連盟)のシングルシーター委員長を務めていたベルガーだが、現在その職についているのはフェラーリの元チーム代表であるステファノ・ドメニカリだ。
ベルガーは、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語った。
「(モンツァでは)間違いをしでかしたドライバーたちもいた。だが、レース監督者もそうだった。彼は何がしたかったんだろう?」
「F3もF1のようにしてしまいたいのかな? F1関係者だってみんな、ちょっとしたことでドライバーを罰するようなことは間違いだと分かっていると思うがね」
「彼らは健全なF3をダメにしてしまいたいのだろうか?」
ベルガーはさらに続けた。
「危険だからモンツァでF3をやるべきじゃないとか、あるいは、2台が並んで競い合うような場面では、そのための行動規範を設けるべきだというような声を聞いたことがある。冗談だろう?」
「F3では常に接近戦が繰り広げられるし、モンツァでも素晴らしいレースが行われている。そしてF3はドライバーたちにとっては最高の学校だし、今後もそうあり続けるべきなんだ」とベルガーは結んでいる。