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レッドブルが来季フェラーリエンジン搭載か!?

2015年06月17日(水)20:40 pm

17日(水)に、レッドブルがルノーからフェラーリエンジンへの乗り換えを検討しているようだという驚きのニュースが報じられた。

昨年F1が新たにV6ターボエンジン+ERS(エネルギー回生システム)によるパワーユニットを導入して以来、レッドブルにワークスエンジンを供給するルノーでは信頼性のパフォーマンスの両面においてメルセデスに大きな後れをとっており、レッドブルがルノーに対して大きな不満を抱いていることは周知の通りだ。

そして、今回ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』が報じたところによれば、レッドブルが主要ライバルであるフェラーリとの間でエンジン供給に関する交渉を行っているという。

レッドブルがフェラーリエンジンを搭載するということになれば非常にセンセーショナルな出来事だということになるが、実際2006年にはレッドブルがフェラーリエンジンを搭載していたという経緯もある。

当初2006年から2年の契約をフェラーリと結んでいたレッドブルだったが、実際にフェラーリエンジンで走ったのは2006年シーズンだけで、翌2007年から現在のパートナーであるルノーエンジンを搭載していた。

そして、本来であればレッドブルが搭載するはずだった2007年仕様フェラーリエンジンを、ジュニアチームのトロロッソが引き継ぐという形をとっていた。トロロッソがその後2013年までフェラーリエンジンを搭載していたことはまだ記憶に新しいところだ。

レッドブルで2010年から2013年まで4年連続F1チャンピオンを獲得したセバスチャン・ベッテルが昨年限りでレッドブルを離脱してフェラーリへと移籍していた。だが、ベッテルは最近、今でも世界的エナジー飲料メーカーの会長であり、レッドブル・レーシングやトロロッソのオーナーでもあるディートリッヒ・マテシッツとは良好な関係を保っていると語っていた。

『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、フェラーリでは本当にレッドブルとトロロッソにエンジン供給を行うことを望んでいると書いている。

だが、仮にレッドブルがフェラーリからエンジンの供給を受けることになった場合には、本家フェラーリが使用するエンジンよりも20馬力から30馬力ほど劣る「Bバージョン」のエンジンしか提供されないだろうとも伝えられている。

しかし、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであり、日ごろから歯に衣(きぬ)着せぬ発言で知られるヘルムート・マルコは、「フェラーリのBバージョンのほうがルノーのAバージョンよりもましなはずだ」と語ったと報じられている。

現在、レッドブルとトロロッソは、ルノーとの間に2016年までの供給契約を結んでいる。だが、ルノーでも完全なワークスチームであるルノーF1を復活させたいと考えており、そのためにかつて自分たちのワークスチームであった現ロータスの買収を検討しているとも報じられている。そうしたことから、ルノーとしてもレッドブルやトロロッソとの契約早期解除に応じるものと考えられているようだ。

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