イモラ・サーキットがF1カレンダーに復帰することになるかもしれないと報じられている。
現在イタリアGPを開催しているのはモンツァだが、今後のF1開催継続に向けて暗雲が漂う状況となっている。F1最高責任者であるバーニー・エクレストンが、これまでよりも高額の開催権料支払いを求めているためだ。
そうした中、かつてサンマリノGPを長年にわたって開催していたイモラ・サーキットが突然F1カレンダーに復帰するのではないかという話が持ち上がってきている。
これは、今週月曜日(15日)に、ロンドンでエクレストンとイモラ市長であるダニエレ・マンカが交渉を行ったことが明らかとなったことによるものだ。
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』と『Omnicorse(オムニコルセ)』は共にそのときの写真を掲載し、マンカが次のように語ったと報じている。
「我々はイモラがF1開催を復活したいという意志を持っていることをエクレストンに示したかった。だが、何よりもイタリアでのグランプリ開催を継続したいという思いからだ」
1994年には伝説的元F1ドライバーであるアイルトン・セナの死亡事故が起きたことでも知られるイモラだが、2006年を最後にサンマリノGPはF1カレンダーから姿を消していた。
マンカは、ひとつのアイデアとして「(イタリアGPを)複数のサーキットで交互開催すること」があると認めている。フェラーリの専属ジャーナリストとして知られるレオ・トゥッリーニは、将来的にイタリアGPがモンツァ、イモラ、そしてフェラーリが所有するムジェロの3か所で交互開催される可能性もあるのではないかと推測している。
マルカは次のように付け加えている。
「エクレストンは我々に対し、決してイモラを失うことは望んでいなかったと語ったよ。それに、実際のところ、エンツォ・フェラーリ(フェラーリ創設者)は最初にエクレストンに対して我々のサーキットでのレース開催を要請したんだ」
マンカは、現在エクレストンとの間で話し合われているのは2017年シーズン以降のことだと認めている。現在のモンツァとの契約は2016年までとなっており、現実的に2017年以降イタリアGPがイモラに移る可能性がないとは言えない。
しかし、『Speedweek(スピードウィーク)』は、次のような疑問を投げかけている。
「これは、彼(エクレストン)が単にモンツァにプレッシャーをかけようとしているだけではないだろうか?」