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Women in Motorsportの若手女性レーサー、電気自動車BMWi3でレースデビュー

2015年06月17日(水)21:50 pm

Women in Motor sportsのプロジェクトメンバーである岩岡万梨恵(22歳)、北平絵奈美(21歳)の2名は6月14日、千葉県・袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催された全日本EV袖ヶ浦55kmレース大会にBMWi3で参戦し、クラス優勝、準優勝でチェッカーを受けた。

Women in Motor sportsは、FIA(国際自動車連盟)及びJAF(日本自動車連盟)が提唱し、FIA Women in Motorsport Commissionアジア代表委員の井原慶子がモータースポーツ界における女性の活躍を推進するプロジェクトだ。

レース用改造車を含む6メーカーの電気自動車計16台が参加して行われたAll JAPAN EV GP シリーズ第3戦。

岩岡と北平はデッドヒートを繰り広げ、21周目には北平がクラストップに躍り出るも最終周に岩岡が抜き返し、ゴール。前回レースデビューして今回が2レース目となる岩岡が総合4位・クラス優勝、今回4輪レースデビューした北平が総合5位・クラス2位でEV-2クラスの表彰を受けた。

デビュー2戦目にしてクラス優勝した岩岡万梨恵はレース後、次のように語った。

「今回のレースはデビュー2戦目で総合4位、クラス優勝という結果となりとても嬉しいです。ノーマルのBMWi3で参戦しましたが、他の電気自動車よりも加速や運動性能が圧倒的に良く、スタート直後からトップ集団を走ることが出来ました」

「ピットからは井原さんが指示を出してくれたおかげで、我慢するところ、抜き所などアドバイスを頂き、ただ速く走るのではなく気持ちや電費をコントロールすることを学ぶことができ、この結果に繋がりました。BMWjapanさんや山根監督、今まで訓練の場を提供してくださったMazda Women in Motorsportの皆様に本当に感謝しています。昨年の井原選手のWEC富士の表彰台を見て、あきらめずに自分も頑張ろう!と思いました。今後は、井原選手のような世界一の女性レーシングドライバーになりたいです」

今回4輪レースデビューとなる北平絵奈美は、カートの全国大会で優勝経験もあるが、4輪用のヘルメットをまだ持っていないということで急きょ井原のヘルメットをかぶって参戦した。

北平は「4輪デビュー戦、さらに始めての電気自動車、サーキットでの参加でとってもドキドキしました。BMWi3に乗り、ガソリン車以上に加速が良く、高速走行でも車体やステアリングがぶれることなくボディの軽さにも驚きました。アクセルを緩めると回生システムが始動し、決勝レースではこれを使いながら航続距離を伸ばし、目標の電力消費数通りに走行することが出来ました」

「後半は電費に余裕が持てたのでチームメイトの岩岡選手ともバトルが出来ました。今回のレースで車の状況を考えて走ることや車を理解してすぐに対応する力が将来に必要となっていくと感じました。今回、井原さんの貴重なヘルメットをお借りしたのできちんと結果を出さなければいけないと思い、この結果を出せました。今後の目標は、世界で活躍し認められる第2の井原選手になることです」

レース中、ハンズフリーフォンでドライバーと通信していた井原は「女性同士が電気自動車でデッドヒートを繰り広げ、デビューレースで優勝・準優勝とは、私のフェラーリでのレースデビュー以上にセンセーショナルで今どきですね(笑) Women in Motorsportメンバーの活躍をこれからも思いっきり応援していきたいと思います」と話した。

岩岡と北平は、今週末の6月20日・21日にマツダが所有する山口県の美祢試験場で開催されるMazda Women in Motorsport Projectの第3回合宿に参加する。

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