前戦F1カナダGP(第7戦)を前に、4チームがフロントウイングに修正を施していたことが明らかとなった。
第6戦モナコGP後に、統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が、「フレキシブルウイング」と呼ばれる仕様に関して、さらに取り締まりを強化することになると報じられていた。
『El Confidencial(コンフィデンシアル)』は、カナダGPから、フロントウイングに対して新たに50ニュートンメートルの荷重テストが実施されることになるだろうとしていた。
いくつかのチームのフロントウイングは最大10センチメートルに及ぶたわみを生じ、それによってより有利な空力効果を得ているのではないかとの疑いがもたれていた。このため、FIAがこれまでよりも厳しいテストを課すことにしたものだ。
そして、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が最近報じたところによれば、カナダでは実際に60ニュートンメートルに及ぶ荷重テストが行われたという。
伝えられるところによれば、カナダから実施されることになった新荷重テストでは、フロントウイングのたわみ量にはわずかに3ミリメートルの許容範囲しか認められなくなったとされている。
カナダでは、レッドブル、メルセデスAMG、ロータス、そしてトロロッソの4チームが新しいフロントウイングを持ち込んでいたが、それらはフロントウイングの構成パーツにたわみを抑えるための小さな固定用「補助パーツ」が備えられたものだったようだ。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のミハエル・シュミット記者は、その4チームすべてがカナダでの車検には合格したと書いている。