F1参戦を検討しているのではないかとの報道が絶えないフォルクスワーゲンが、あらためてそうしたうわさを否定した。
現在フォルクスワーゲン・グループ傘下のアウディやポルシェは、WEC(世界耐久選手権)のプロトタイプカテゴリーに参戦を行っており、今年のル・マン24時間レースでは、これまでのアウディに代わり、参戦2年目のポルシェが優勝を果たしている。
そして親会社であるフォルクスワーゲンでは2013年からWRC(世界ラリー選手権)への再挑戦を開始し、復帰初年度に総合優勝を果たすと、翌2014年にも2年連続でタイトルを獲得している。
フォルクスワーゲンのモータースポーツ部門責任者であるヨースト・カピトは、現在参戦を行っているWRCというカテゴリーに十分に満足していると主張している。そうしたシリーズで戦うクルマのほうが、市販車の購入者に対して直接的な訴求力を持つためだという。
F1プロジェクトに関しては「何の話し合いも行われていない」と主張したカピトは、『SportsBusiness Daily(スポーツ・ビジネス・デイリー)』に次のように続けた
「世界ラリー選手権に参入したのは正しい判断だった。量産メーカーとしては、自分たちのクルマを認識してもらえるシリーズに出ることが正しいことだと信じているからね。そこではショールームで販売するテクノロジーを用いてレースが行われるんだ」
「我々としては、F1のようなテクノロジーは、もっと高級なブランドのスポーツカーにふさわしいものだと考えている」
フォルクスワーゲンは、少なくとも2019年まではWRC参戦を継続することを明らかにしている。