ミシュランがF1復帰に関心を示しているが、F1はピレリタイヤの継続を望んでいるようだ。
2017~2019年のタイヤ供給をめぐる入札は今月17日が締め切りだ。2011年からF1にタイヤを供給しているピレリは入札に参加する意向を表明。「われわれのオファー(申請)は6月17日に届くだろう」とマルコ・トロンケッティ・プロヴェラ会長が明言している。
ミシュランも入札に関心を示したが、現在の13インチホイールをより実情にあった18~19インチに拡大することを条件に上げている。
だが、第7戦カナダGPでこの話題について聞かれたチーム関係者らは、2017年以降も13インチが継続されるだろうと話している。
「パディ(ロウ/メルセデスAMG技術部門のエグゼクティブディレクター)が言った通り、ホイール径は現状のままになるだろう。タイヤ幅についてはおそらくまだ検討の余地がある」とフェラーリのテクニカルディレクターであるジェームス・アリソンが話している。
『Speedweek(スピードウィーク)』は、この裏に政治的な要素があると見ている。F1最高責任者のバーニー・エクレストンはピレリの継続を望むと公言しており、統括団体のFIA(国際自動車連盟)もミシュランが復帰条件を提示したことに不快感をもっているというのだ。
ピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーは「私に言えるのは、パディやジェームスの言葉がストラテジーグループでの議論を反映しているということだけだ」と話す。
メルセデスAMGチーム代表のトト・ヴォルフも、「われわれはピレリに大変満足している」とモントリオールのフランス語紙『La Presse(プレス)』に語っている。
「彼らは素晴らしい仕事をしている。何か求められるたび、常にそれを提供してきた」
「個人的には、ピレリと継続できるならそれが良いと思う」