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「F1はもっとシンプルになるべき」とフェラーリ会長

2015年06月09日(火)17:01 pm

昨年、長期にわたってフェラーリに君臨していたルカ・ディ・モンテゼモーロに代わって新たなフェラーリ会長の座についたセルジオ・マルキオンネが、先週末のF1カナダGPのパドックに姿を見せていた。

そのマルキオンネは、新チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネを迎えた今季のフェラーリについて、その躍進ぶりは「非常に素晴らしいことだ」と次のように語った。

■今季の躍進は新体制によるもの

「中にはいろんなことを言う人たちもいるが、何も後悔はしていないよ」

前会長であるモンテゼモーロは最近、フェラーリの新首脳陣は彼らが加わる前に用意されていた基礎に乗っかっただけであり、運がよかっただけだと語っていた。

マルキオンネがそのモンテゼモーロの発言を意識していたことは間違いないだろう。マルキオンネはイタリアの記者たちに向かってさらに次のように続けた。

「実際のところ、(2015年型)F1カーは、昨年の10月にはまだ完成していなかったんだ」

「そこから素晴らしい仕事が行われてきたんだ。我々は進歩を遂げ、1レースごとにさらに進歩を続けている。これはほとんど奇跡にも近いものだよ」

■F1はもっとわかりやすいものになるべきだ

マルキオンネはさらに、「現在のレギュレーションによる制限」さえなければ、最強と言われるメルセデスAMGとの差をさらに縮めることすらできていただろうと主張。そうしたエンジン開発の凍結といったルールが、現在のF1をさらに複雑なものにしてしまっていると次のように続けた。

「我々はいろんなことをもっとシンプルにしようとしているんだ」

「これは進化を続けなくてはならないスポーツなんだ。一番重要なことは観客やテレビ視聴者をもっと増やすことなんだが、今のルールはまったく理解できないものになっている。F1にかかわる我々にとってさえそうなんだからね」

「残念ながら、我々が行ってきたのは支配的な地位を守るために複雑なルールによる城を築くことだった。それに関してはフェラーリにも責任がある」

■フェラーリはレース中の給油復活に賛成

最近、2017年からレース中の給油を復活させるという提案がなされていたが、F1チーム代表たちがこの案をお蔵入りにすることを決定したとのニュースが伝えられていた。

だが、マルキオンネは、レース中の給油復活には賛成だと語り、最近の会議でそれが否決されたと報じられたことについても、それは「ひとつの意見」に過ぎなかったのだと次のように主張した。

「委員会(F1の意思決定機関であるストラテジー・グループ)がどういう決定を下すか様子を見よう。レース結果に影響を及ぼす可能性のある要素を増やすのはいいことだと私は思うよ」

■モンツァでのイタリアGP継続を望むフェラーリ

さらに、マルキオンネは、F1カレンダーから落とされるのではないかとうわさされているモンツァでのイタリアGPに関し、次のように付け加えた。

「個人的には、モンツァが落ちることはないと思う。だから、もし何か問題があるのであれば、バーニー(F1最高責任者であるエクレストン)と話をしないとならないね」

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