来週末に開催されるF1オーストリアGP(21日決勝)のチケットがかなり売れ残っているようだ。
かつてのA1リンクを世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブルが買収。レッドブルリンクと名前を変えたサーキットで昨年11年ぶりにオーストリアGPが復活開催されていた。
昨年の決勝日には9万5,000人の観客を動員することに成功したレッドブルだが、オーストリアの『APA通信』が伝えたところによれば、今年はその数が6万から7万人に減ることになりそうだという。
レッドブル首脳のひとりであるヘルムート・マルコは、その理由は明白だとして、カナダGP(第7戦)を終えたモントリオールで次のように語った。
「これはF1が抱えている状況を示すものだ」
「メルセデスAMGが非常に圧倒的な強さを示していることで、緊迫感が損なわれてしまっているんだ」
マルコはさらに、現在のF1カーは“見た目”においても、それが発する“音量”についても十分なものとは言えないと主張。
こうした問題に関して、F1首脳陣は2017年からはさらに速いF1カーを導入しようと定期的に話し合いの機会をもっているところだ。
しかし、マルコは「誰もがいろんなことを言っているが、実際には何もしていない」と主張し、次のように付け加えた。
「誰もが、F1にとって本当にいいことは何かということではなく、どうすれば自分たちに有利になるかということしか考えていないんだ」