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クリスチャン・ホーナー、レッドブルの現状を語る

2015年06月07日(日)12:53 pm

なかなか不振から抜け出せないレッドブル。ドライバーの腕さえ疑われている状況だ。チーム代表のクリスチャン・ホーナーは防戦に懸命である。

■問題はドライバーの腕に?

「パワーユニット」初年度の昨年はルノーの苦戦もあって、2013年まで守ってきたF1の王座を明け渡した。

追い打ちをかけるように、4度のF1世界王者セバスチャン・ベッテルも失った。

イタリア『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙が影響をきいたところ、ホーナーは次のように答えた。「別に影響はない」

「ダニエル(リカルド)は昨年、ベッテル並みの実力があるところをドライビングで示してくれた。ドライバー側に問題はないね」

ではダニール・クビアトは?フェラーリに移籍したベッテルの代わりにトロロッソから20歳(当時)のクビアト起用を決めたレッドブル。ところが彼は今年、見るからに苦しんでいる。

ホーナーはいう。「ダニールはモナコGPでF1キャリア最高の成績(4位)を上げたばかりだ。調子は上向いていると、はっきり指し示すものだ」

■原因はチーム力の低下か

ドライバーが原因でないとしたら、いったい不振の原因は?ある者は、人材の流出を指摘する。空力エンジニアのピーター・プロドロモウをマクラーレンに取られ、技術の総責任者エイドリアン・ニューイはF1の前線から退いてしまった。

「英ミルトン・キーンズの本拠地では700名以上のスタッフが働いている。組織は強固なものだ。誰が辞めようが、十分に吸収できる」

「それに、エイドリアン(ニューイ)は今もF1プログラムに深く関わっている」とホーナー。「以前は月~金で働いていたが、彼は現在、週の前半を他のプロジェクトに費やしている」

■成功の連続に疲弊?今後は?

さらに別の説もある。ベッテル時代の2010年から2013年にかけて成功を収めた結果、単にチームは「疲れてしまった」のだ。

「その逆だよ」と力を込めるホーナー。「われわれは今も、F1世界ドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権を4度制した、同じチームだ。それに、もっともっとタイトルが欲しい」

野心もけっこうだが、ルノーとともに達成できるかは別の話だ。特に2015年は、両者とも互いに不満を抱えている。

しかし、ルノーとの契約は2016年まで残っているのだ。「今後数週のうちに、将来を話し会うつもりだ」

「レッドブルはF1に多大な投資を行なっている。このままF1にいたいが、残るからには強いチームでありたい。もしルノーがF1撤退を決めたら、われわれも行動の執拗性に迫られるのだ」

しかしホーナーは、エンジンの自社開発を否定。それに、アウディとの関わりを示す報道については次のように述べている。

「アウディとは交渉していないし、チーム売却もない」

彼は、トンネルの向こうが明るくなってきたと話す。

「(2015年の)開幕から数戦、われわれはルノーのサポートに回ってシャシー面の性能を妥協しなければならなかった。だが第5戦スペインGPと次のモナコGPでは、より通常のレベルに戻り、それが戦績にも表れた」とするホーナーだった。

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