フェラーリは、F1カナダGP(7日決勝)から改良したエンジンを使用し、メルセデスAMGに迫ろうとしている。
フェラーリが「トークン(開発引換券)」を使用してパフォーマンス向上を目的としたパワーユニットの改良を行ったことが明らかとなっている。この改良によって30馬力向上したと伝えるメディアもある。
メルセデスエンジン勢もカナダGPから2基目のパワーユニットを使用しているが、これにはトークンを使用した改良は施されていない。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、金曜フリー走行で各チームが行った決勝シミュレーションのロングランを分析。その結果、フェラーリのキミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルがメルセデスAMGを明らかに上回っていたと伝えている。
メルセデスAMG代表のトト・ヴォルフも次のように語る。
「フェラーリはレースシミュレーションでわれわれより大幅に速かった。これについては分析しなければならない。われわれは特にセットアップの問題などがあったわけではないからだ」
フェラーリのテクニカルディレクターであるジェームス・アリソンは、改良されたエンジンには満足しているものの、メルセデスAMGは「爪を隠している」のかもしれないと慎重だった。