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エクレストンの後継候補、F1を去る

2015年06月05日(金)17:34 pm

バーニー・エクレストンの地位を引き継ぐ有力候補とみられていた人物がF1からいなくなった。

英酒造会社ディアジオの前CEO、ポール・ウォルシュが次世代のF1リーダー候補としてマスコミに取り上げられたのは昨年のこと。

当時は、エクレストンを「飾りもの」的な存在にするか、少なくともエクレストンの職域に「割り込む」のがウォルシュの目論みと報じられた。

対するエクレストンは、次のように話していた。「彼(ウォルシュ)にそんなことが可能ならね。だが、しかるべきポストに就くのが話として先ではないか?」

しかして昨年のクリスマス直前、F1の権利を持つCVCはウォルシュを取締役として正式に任命。議決権のない重役のイスが与えられたのだ。

ところがイギリス『Sky(スカイ)』の経済記者マーク・クラインマンによると、これまでウォルシュが同職についた事実はないという。

CVCはコメントしていない。

規則がF1の魅力を損ねているとされる中、ウォルシュ絡みのニュースはタイミング的に興味深い。

今のエクレストンは、F1の意思決定プロセスにひどく不満だ。民主主義の原則にもとるが、マックス・モズレー前FIA(国際自動車連盟)会長と2人で物ごとを決める時代のほうがよかったと彼は言っている。

「何を変えたいかだって?何もかもだ!」とエクレストンは先週、フランス『Canal Plus(カナル・プリュス)』に話している。

「ジャン・トッドは、非常に民主主義的な会長だ。誰をも満足させたがる。ところがF1は負けず嫌いのチーム揃いだ。皆をハッピーにするのは不可能だ」

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