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カナダGPで変わる? F1エンジン勢力図

2015年06月03日(水)11:27 am

フェラーリとホンダが、今週末のF1カナダGP(7日決勝)に、新たにパフォーマンス改善のための開発を施した新エンジンを投入してくるかどうか、まだはっきりとはしていない。

【写真】F1カナダGPの美女たち

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は今週、フェラーリとホンダが今季初めてパワーユニットのパフォーマンス改善のために「トークン(開発引換券)」を使用したことを全チームに通達した。

カナダではメルセデスAMGのドライバーたちも新しいパワーユニットを搭載することになるとされている。だが、メルセデスではまだ一度も「トークン」を使っての開発は行っていない。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、メルセデスではこれまで信頼性向上のための変更しかそのパワーユニットには加えておらず、まだ7枚のトークンには手つかずのままとなっていると報じている。

メルセデスAMGの技術部門エグゼクティブディレクターであるパディ・ロウは、カナダGPに向けた公式プレビューの中で次のように述べている。

「我々のライバルたちも新しいパワーユニットを投入してくるだろうと予想している。そしてそれらは開発トークンを用いてシーズン中にアップグレードが行われたものとなるだろう」

「それゆえ、今週末は力関係の変化が起きるのか、そしてそれはどの程度なのかということに興味が集まることになるだろう」

実際のところ、フェラーリとホンダがそれぞれ何枚かのトークンを用いた開発を開始しているにせよ、必ずしもそれが適用されたパワーユニットがモントリオールで行われる今週末のカナダGPに投入されるかどうかはまだ分からない。

フェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネは、モナコにおいて「カナダでトークンを使う予定はない」と語っており、マクラーレンも第8戦オーストリアGP(21日決勝)や第10戦ハンガリーGP(7月26日決勝)以降に大幅な改善を施したMP4-30を投入することになると言われている。

だが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のトビアス・グルーナー記者は、2日(火)に、ホンダがカナダGPにトークンを用いて改善を施したパワーユニットを投入してくる可能性もありそうだと報じている。

グルーナーは、ホンダがモナコを去る際、カナダやオーストリア、そしてシルバーストンの長い直線に対応するためにもっとパワーを上げていくと語ったとしている。

さらに、グルーナーはもうひとつのエンジンサプライヤーであるルノーについて、次のように付け加えた。

「ルノーはまだモントリオールに向けた計画についてコメントを行っていない。だが、レッドブルとトロロッソのドライバーたちはすでに4台のエンジンを使っており、新たなパーツを導入することになれば自動的にペナルティーを受けることになる」

今季のF1エンジンルールでは、ドライバー1人につき年間に使用できるエンジンは4台までとなっている。この制限を超えた場合には、その程度に応じたグリッド降格ペナルティーが科されることになる。

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