F1は2輪モータースポーツの最高峰モトGPから学べ。そう進言するのはフェラーリのチーム代表、マウリツィオ・アリバベーネだ。
彼は先週末、モトGP第6戦イタリアGPを訪れた。会場のムジェロはフェラーリ所有のサーキットである。
イタリアの報道陣に囲まれた彼は、次のように語った。「F1はこのカテゴリー(モトGP)から教わることが多くある」。
「ここ(ムジェロ)ではスタンドから石を投げたところで地面に落ちない。あまりに多くの人がいるからだ。信じられない」
「パドックも活気でいっぱいだ。人々はライダーをかき分けるように歩いている。みんな誰かと会話を交わしているよ」
思えばアリバベーネは今年、F1のパドックを酷評した。冬のF1合同テストでは、抗議の意味を込めてグランドスタンドに赴き、ファンと意見交換をしようとしたほどだ。
「パドックが空っぽなのに入場制限するのはバカらしい」とむムジェロで語ったアリバベーネ。「若者のモータースポーツ離れを指摘する者もいるが、ここ(モトGP)に来たら大勢いるじゃないか。だが、F1の規則を決めたり開催を仕切るのは、私の仕事じゃない」